フェラーリは着々と陣営を固めつつある。マクラーレン・ホンダを制して、マノーの囲い込みに成功したらしいのだ。
旧マルシャが経営管理状態から脱しつつあるのは既報のとおり。そのチーム再建にマクラーレンが一役買おうとしていたらしい。
ドイツのF1記者ラルフ・バッハは自身のブログ『f1-insider』で、フェラーリが2016年の新F1エントラント、ハースを事実上のBチームにしたのと同様、ロン・デニスもマノー食い込みに熱心だと報じた。
バッハによれば、可能性としてマノーは風洞実験に英ウォーキングにあるマクラーレンの施設を利用。いっぽうデニスはデニスで、マノーにエンジンを供給するよう「ホンダを説得中」とのことだった。
ところが、旧マルシャはフェラーリに対して大きな債務があるにも関わらず、どうやら先にマノーのドアを開けたのはフェラーリだった。
20日(金)にカタルーニャ・サーキットで記者会見を開いたフェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、昨年と同様、2015年も旧マルシャにパワーユニットを供給すると語った。ただし、2014年仕様だ。
「今は契約書に署名も何もない」というアリバベーネ。「だが、現時点でわれわれの答えはイエスだ。2014(年型)を使ってもらう」