レッドブルのダニエル・リカルドが、2015年のF1開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)が行われるメルボルンへ向かうまでの短い期間に、もっとペースを上げていく必要があると認めた。
「望んでいたような状態にはなっていない」
今年2回目の公式シーズン前テストが始まったバルセロナで『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったリカルドは、「よそは僕たちよりはるか前にいるよ」と付け加えた。
2月初旬にヘレスで行われた今年最初のテストでも、レッドブルの今季型車RB11が信頼性とスピードの両面で苦しんでいたのは明らかだった。だが、19日(木)のバルセロナでのテスト初日には、リカルドは59周をこなし、3番手タイムを刻んでいた。
リカルドも「クルマの感触は問題ない。前進できているよ」と語ったものの、RB11が抱える最大の問題がV6ターボエンジンのようだとの報道についてもこれを認め、次のように続けた。
「最大の問題はエンジンの扱いやすさに関することだ。だけど、それにはいくらか時間がかかることも分かっているよ」
「そうは言うものの、そのことで考えを変えたりはしていないよ。オーストラリアに行くころには、僕たちの調子も上がっているはずさ」
リカルドは、問題を抱えた初回のヘレステストからはかなり進展も果たせていると次のように続けた。
「今日は100周もできたというわけじゃないけれど、ヘレスのときみたいにエンジンを交換しなきゃいけないような大きな問題は何もなかった」
「まだ不満を口にするには早すぎるよ」
そう語ったリカルドは、次のように結んでいる。
「一方で、テストというものは普通少しばかり不満を感じるものなんだ。でも、何レースかしてもまだ後ろのほうをのろのろ走っているようなことがない限り、僕は心配なんかしないよ」