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F1、2016年のルール改革を否決

2015年02月18日(水)20:02 pm

F1のルールが再び大きく変わるのは、もう少し先の話になるようだ。

17日(火)に、スイスのジュネーブでF1委員会が開催され、そこでF1最高責任者であるバーニー・エクレストンが提唱する1,000馬力ものパワーを持ち、大音量を発生するエンジンの導入などを含むF1改革案についての討議が行われた。

エクレストンや各F1チームをはじめ、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、レース主催者、供給メーカーや主要スポンサーなどが出席して行われた会議だったが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は17日の夜に、最終的にF1委員会では「何も決定しない」ということが決まっただけだったと伝えた。

それは、2016年までは現行のF1ルールがほとんど改正されないことが確定したことを意味するものだ。

シュミットはさらに、コストを大幅に削減しようという提案に関しても失敗に終わったと付け加え、現時点では「すべてこれまでと同じままだ」としている。

シュミットによれば、現在のF1の収益分配や意思決定のシステムに大きな不満を抱いているロータス、フォース・インディア、ザウバーといったチームは、お互いに協力しあって基本的な構成部品などの製造を分担することを認めて欲しいと提案したという。それは例えば、あるチームは風洞テストを受け持ち、別のチームがサスペンションの開発を担当し、もうひとつのチームがトランスミッションを開発する、といったようなものだ。

だがシュミットは、これに関しては「大規模チームたちがそれを拒絶した」と書いている。

また、『Speedweek(スピードウィーク)』は次のように報じている。

「次のステップはどうなるかって? ストラテジー・グループ(有力チームによって構成されるF1の意思決定機関)に関連するワーキング・グループが2017年シーズンから導入を目指すレギュレーションのアイデアについて、新たな提案を行うことになる」

「そうした提案は、再びF1委員会に諮られることになる」と『Speedweek(スピードウィーク)』は付け加えている。

一方、すでに報じられているように、この会合においてフェラーリが未来のF1カーコンセプトの画像を公開した。

CG(コンピューター・グラフィックス)で描かれたそのF1カーは非常に革新的なものに見える。だが、フェラーリは「挑戦的な外観」となっているものの、それは「現在の技術ルールを根こそぎ変えなくても」実現は可能なものだと主張したと伝えられている。

「最小限の変更で、これまで慣れ親しんできたものとは見た目が違うクルマにすることができる」とフェラーリは付け加えた。

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