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ニューイを連れ戻せ – レッドブル

2015年02月14日(土)7:01 am

規則の大改正でエイドリアン・ニューイは再度、F1に本気になってくれるかも。

そう考えるのはレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーだ。他の技術プロジェクトを任されたニューイは現在、F1の現場から一歩下がった状態だ。他の技術者にとっては実力を示すチャンスである。

実力ナンバーワンのニューイがF1から距離を置いた理由、それはガチガチに厳しくなった車体規則に不満だからだ。

「これ(RB11)は、私が自分で100パーセントの時間を割かなかった最初のマシンだ」と、先日のヘレス合同テストで語ったニューイ。

「もちろん主なパーツの取り回しは私が深く関わった。それに一部のディテールにもだ」

F1に対するニューイの興味が薄れた理由、それは技術規則が細かくなったからのようだ。道理で最近のマシンはどれもよく形が似ている。V6ターボ新時代のF1でもっとも実力差が生じるのは、「パワーユニット」の出来である。

「まったくそのとおり」とニューイ。

「規則を比較的開かれたものにするとマシン製作の出費がかさむという。だから風洞とCFD(数値流体力学)の分析を制限して、落としどころを難しくしたんだ。でも実は、コスト問題が理由じゃない」

「あまりにオープンな規則は、ひとつのチームに他を大きく引き離す可能性を与えるからだ」

「それで、車体重視からパワーユニット重視に逆転してしまったのだ。私の意見では、ドライバーとマシン、エンジンの組み合わせで実力差をつけるべきさ。今はあまりにエンジンに重点を置きすぎている」

「車体規則はあまりに厳しすぎる。われわれ技術者にとって、マシンがみな同じに見えるのは由々しき事態だ。設計者の観点から、マシンで差をつけるのは難しい。新たな道を探ろうにも探れない」

「もう、がんじがらめだよ」とニューイ。

ところが今、舞台裏で大きな話題となっているのが、2017年導入をにらんだ大幅な規則変更だ。エンジンを1000馬力にするばかりでなく、マシンの見栄えも派手に変えようとしている。

それが実現したらニューイの気が変わって、再びフルタイムでF1マシンを造ってくれるだろう。そうホーナーは考えている。

「もう少し規則がオープンになって、魅力的に映ればの話だ」とブラジル『Totalrace(トータルレース)』に話すホーナー。「もしかしたら彼(ニューイ)をその気にさせてくれるかもしれない」

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