フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がフェラーリを辞めたとき、両者の関係は崩壊していたとする報道にフラビオ・ブリアトーレが反応した。
コース上でアロンソと相まみえたこともある元F1ドライバーのデビッド・クルサードは今週、アロンソについてのF1パドックの評判にふたたび言及。彼は最高のドライバーだが、そのかわり激情家だといういつもの定説だ。
そのいい例が2007年の、マクラーレンとの終わりである。アロンソとロン・デニスの最後は壮絶なものだった。クルサードは、それがまた繰り返されるかもと懸念している。
彼は今週、スポーツ情報サイト『Spox(スポックス)』に次のように語った。「ドライバーとして彼(アロンソ)は最高中の最高だとする考えには賛成だ」
「彼はどんな状況でもチームメートに比べてより多くのポイントをもたらしてくれる。レース中のドライビングはピカ一だ」
「しかし、前回マクラーレンとの最後はひどいものだった。さらにフェラーリでの末期もうまく行っていなかった」とクルサード。
「ドライバーとしては超一流。だがそこにチームの力学が加わると、爆発の危険性が生じる」
ブリアトーレは、長年アロンソのマネージャーとしてキャリアのめんどうを見てきた。その成果が、2005-06年にルノー(現ロータス)で達成した二つのF1世界タイトルだ。アロンソとフェラーリの別れ、その真相は?チームとのこじれた関係にアロンソは終止符を打たざるを得なかったのか?ブリアトーレは、これを否定する。
F1ジャーナリスト、レオ・トゥリー二のブログ『Quotidiano(クオティディアーノ)』でブリアトーレは次のように語った。「フェラーリとの五年間について、周囲の反応はバカげたものばかりだ」
「彼(アロンソ)はイタリアになじんでいた。スクーデリア(フェラーリ)や、そこに働く人々との関係も良好だった」
「最後、首脳とのあいだに誤解があったのは確かだが、深刻かつ解決不能なものではなかった」とブリアトーレはいう。
「どれも、結果が伴わないとき起こるべくして起きたことばかりだ」