2014年までマルシャという名称でF1にエントリーしていたマノーが、2015年のF1復帰をあきらめてなどいないと主張した。
昨年経営破たんに陥り、管財人による清算手続きに入っていたマルシャだが、新たな出資者が登場したことで管財手続きも終了する予定となっている。
だが、新たにマノーと名称を変え、イギリスのディニントンを本拠として2015年シーズンへの復活を目指しているチームだが、5日(木)に行われたF1の意思決定機関であるストラテジー・グループの会議では、2014年型車を用いてのエントリーがライバルチームたちから拒否されるという壁にぶつかってしまった。
だが、マルシャ時代にはチーム社長とスポーティングディレクターを兼任していたマノーのグレアム・ロウドンは、自分たちの復帰に反対票を投じたフォース・インディアのロバート・ファーンリー(チーム副代表)などが、マノーが旧型車での出走を求めたものの「十分な情報もなかった」と指摘したことに対し、反論を行った。
「我々は復帰に向けて、それを可能とするために考えられることはすべてやっている」
6日(金)の夜にそう語ったロウドンは、次のように続けた。
「これはスポーツ全体にとっても素晴らしいニュースだし、我々はレースを続けたいと望んでいる」
そのロウドンは、ファーンリーが、マノーではストラテジー・グループに対して復帰に向けたプレゼンテーションを行うことすらしなかったとコメントしたことに最も驚かされたと、次のように反論している。
「我々はストラテジー・グループの会合に何の申請も提出していなかったし、そうしろとも言われていなかった」
マノーではすでに開幕2戦への出走はあきらめ、第3戦中国GP(4月12日決勝)に間に合わせるよう2015年型車の開発に専念するようだとの報道も行われている。
だが、ロウドンは、マノーが今でも2014年型車を使ってエントリーできるよう全チームの賛成を取り付けたいと考えているのは事実だとし、「それを実現するために積極的に取り組んでいる」と認め、次のように続けた。
「この取り組みには、関係するすべての情報をほかのチームたちに提供することも含まれている。それにより、彼らがその要請に対して十分な検討ができることになる」
ロウドンは、マノーでは2014年型車での参戦準備を進めるとともに、同時に「できる限り早くそれにとって代われるよう2015年型車の開発も進めている」ことを明らかにしている。