2014年は大苦戦だったザウバー。ところが1日(日)からスペイン・ヘレスで行われている合同テストで三日目、新加入のフェリペ・ナスルが一躍トップタイムをマークした。
ナスルを支援するブラジル銀行のイメージカラーの青と黄に塗られた2015年型C34は、テストが始まって以来、常に最上位かその周辺の速さで走行している。
ザウバーにエンジンを供給しているフェラーリがV6ターボを改良したのは間違いない。それはナスルも認めている。では、ノーポイントに終わった2014年から今年は大躍進するだろうか?ナスルには疑問だ。
彼はブラジル『Globo(グローボ)』紙にこう話す。「テストでトップタイムは何の意味も持たない」
「昨年あれほど低迷したザウバーのようなチームに、過大な期待は禁物だ。グリッド最前列につけられる訳がない」
テスト三日目の3日(火)に最速タイムを記録した22歳のナスル。彼は、ピレリのソフト・タイヤを装着していた。
「レースの週末に経験することは前もって予習するのが、僕にとって重要なんだ」
ここまでチームの好調ぶりに満足しているというが、本番になれば、やはり速いのはメルセデスAMGではないかとナスル。
彼はブラジル『Totalrace(トータルレース)』に、次のように話す。「メルセデスAMGは、どうも真の実力を見せていないように思うね」