戦略上の理由から2015年を旧型エンジンで開幕するのではないかといわれていたメルセデスAMG。しかし、彼らはそのうわさを否定した。
メルセデスAMGは昨年のF1世界王者。今年も大幅なアドバンテージを保っていると予想されることから、3月の第1戦オーストラリアGPは2014年スペックのエンジンで戦い、32枚のいわゆる開発「トークン」を、選手権争いのためにすべて温存するのではといわれていた。
ところが1日(日)にスペイン・ヘレスで始まった合同テスト初日で新車W06が正式にベールを脱いだ際、エンジン責任者のアンディ・コーウェルは次のように言明したのだ。「マシンには、最初のテストから2015年型エンジンが搭載されている。それは私が保証する」
「エンジンのあらゆる箇所に多くのアイデアを反映した。内燃からエネルギー回生に至るまでね」と、コーウェルはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語るのだった。
「そのうち何をメルボルンのシーズン開幕戦に持ち込むか、全12日の冬季テストが終わってから、耐久性も考慮して決める」
「可能な限りベストなエンジンをできるだけ早く実用化するのが、われわれの目標だ」