パスカル・ヴェアライン(メルセデスAMG/控えドライバー)が、次にF1デビューを果たす若手ドライバーの筆頭候補かもしれない。
DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にメルセデスから参戦していた20歳のヴェアラインは昨年同シリーズ史上最年少での優勝記録を塗り替えてみせた。そしてメルセデスAMGは9月に新たな控えドライバーとしてヴェアラインと契約を結んだことを明らかにしていた。
以後、ヴェアラインは定期的にブラックリーにあるメルセデスAMGのファクトリーでシミュレーター作業を行うとともに、2014年のF1最終戦であったアブダビGPの翌週に行われた公式テストではタイトルを獲得したメルセデスAMGの2014年型車W06でトップタイムを刻んでみせている。
そのヴェアラインは、『Schwabische Zeitung(シュヴァイビッシュ・ツァイトゥング)』に対し「できるだけすぐにF1で走りたいんだ」と語った。
ヴェアラインに関しては、メルセデスが自社エンジンの供給先である小規模チームから金曜フリー走行に出走させることで、彼のF1デビューのチャンスにつなげていきたいと考えているといううわさもささやかれている。
ヴェアラインもこれを認め、「メルセデスと関係のないチームは選択肢には入らないよ」と語り、次のように続けた。
「だから、もし(メルセデスの)顧客であるチームで経験を積むことができればうれしいんだけどね」
2015年にメルセデスがエンジンを供給するチームは、ウィリアムズ、フォース・インディア、そしてロータスだ。
だが、ヴェアラインには、2015年にはメルセデスAMGの控えドライバーの仕事と並行してDTMに参戦するという可能性も残されているようだ。
「まだ今年の自分の計画は確定していないんだ」とヴェアライン。「2つのプログラムを同時にこなしていくか、あるいはひとつのことに集中していくかということもね」
そう語ったヴェアラインは、次のように付け加えた。
「DTMだけをやりたいとは思わないけれど、2つのプログラムを並行してやるか、あるいはF1に専念するか、そのどちらかになると思っているよ」