ホンダは、新型50ccスクーター「タクト」と、低シート高タイプの「タクト・ベーシック」を23日(金)に発売する。価格は「タクト」が17万2,800円、「タクト・ベーシック」が15万9,840円となる。
1980年に初代モデルが登場してから2002年まで製造されていた「タクト」のネーミングが復活した。新型タクトの開発にあたっては、幅広い層のユーザーが手軽に扱え、燃費性能に優れたエンジン搭載による高い機動性と経済性を備えた「ニュースタンダードスクーター」が目指されている。
スタイリングは、「安心感」をテーマとしたシンプルかつ落ち着いたフォルムにまとめられた。張りのある大きな曲面を基調に、厚みのある立体的なデザインによって、親しみやすいイメージが与えられている。カラーバリエーションは「タクト」に3種類、「タクト・ベーシック」に4種類が用意される。
エンジンは、50ccスクーターの「ダンク」用に新開発した水冷4ストロークOHC単気筒50ccの「eSP」が搭載される。「eSP」とはenhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたホンダのスクーター用エンジンの総称だ。燃費性能は、50ccスクータークラスで最も優れた280km/L(30km/h定地走行テスト値)を実現している。
同時に発売となる「タクト・ベーシック」は、タクトをベースに15mm低いシート高による良好な足着き性を確保するとともに、価格も引き下げられた文字通りのベースモデルとなる。
<新型「タクト」のモデルと価格>
タクト/17万2,800円
タクト・ベーシック/15万9,840円