フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネはチームのファンに向けてメッセージを送り、2015年は再び困難なシーズンが予想されると警告を発した。
13日(火)に米ミシガン州デトロイトで開催中の自動車ショーで述べたものだ。ただし、長いあいだ同社を率いた末に昨年マラネロを去った元会長のルカ・ディ・モンテゼモーロを舌戦に巻き込むことは避けた。
イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙は、「不幸にもわれわれは後退を余儀なくされたが、論戦を好む者の挑発に乗るつもりはない」とするマルキオンネのコメントを紹介。
「後方からのスタートとなるが、よそ見をせず勝ちを狙い続ける」
イタリア系カナダ人のマルキオンネはフェラーリの親会社フィアット・クライスラーの最高経営責任者を兼ねていて、戦略的なパートナー探しに奔走すると同時に、フェラーリの株公開も準備している。
「ファンの皆さんに申し上げたい。私はグランプリ数戦に足を運ぶつもりだ」とマルキオンネ。「しかしながら、われわれが指名したリーダー(マウリツィオ・アリバベーネ)が直にチームを統率するはこびである」
スペイン『EFE通信』によるとマルキオンネは、混乱期を経たフェラーリには「やるべきことがたくさんある」と語ったとされる。さらに、努力の成果が現れるのは2015年の「最終5戦ないし6戦」だろうと予測した。
またエンジン開発「凍結解除」問題の政治決着については「気をよくしている」と述べた。「なぜなら、今後はシーズン中の変更が可能になるからだ」
「私の願いとしては、2015年終了までにコース上でパフォーマンスの向上を目にしたい。新シーズンでもっとも面白くなるのは、終盤戦だと思う」とマルキオンネは述べた。