F1カレンダー参入を目指すカタールに、隣国バーレーンが待ったをかけた。
F1 CEOバーニー・エクレストンは先月、F1開催に熱心なカタールのグループと会って交渉を行なったが、レース実現は難しいという。
それもそのはず、彼は何年も前にバーレーン王太子と、お得意の「口約束」を交わしていた。よりによって、ペルシャ湾岸では新たにF1を行わないというものである。
「私は関係者を集めていったんだ、『話し合って解決してくれ』とね。ところが、未だに実現していない」とエクレストンは話す。
以来、カタールは王族の支持も得てF1誘致運動を加速。先月にはFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式を開いたほか、首都ドーハの北に開発が予定される新都市ルサイルの市街地コースを使ったグランプリ開催の青写真を描く。
照明まばゆい夜間レースのアブダビGPは了承したバーレーンだが、さすがにカタールのF1開催は拒んでいる。
バーレーンGPを主催するサルマーン・ビン・イーサ・アル・ハリーファ王太子は、イギリス各紙に次のように語った。「どこで開くにしろ、レースのさらなる追加は受け入れる用意がない。それが私個人の意見だ」