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ルノーがFIAの新スーパーライセンス発給要件に抗議

2015年01月13日(火)6:34 am

F1の公式エンジンサプライヤーであるルノーが、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)が定めた新たなスーパーライセンス発給要件にクレームをつけたと報じられている。

今年、17歳という若さのマックス・フェルスタッペンがトロロッソからF1デビューを飾ることになったが、FIAはこれを受けて2016年からF1に出走するために必須となるスーパーライセンスの発給要件をより厳格なものとし、年齢や下位カテゴリーでの経験や成績に一定の条件を導入するという方針を打ち出している。

だが、FIAが導入しようとしている新ポイントシステムがもし以前から運用されていたとすれば、すでにF1タイトルを獲得し、確固たる地位を築いているキミ・ライコネンやジェンソン・バトンのようなドライバーさえF1にデビューすることができず、かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハも2010年に復帰することができないという条件となっていることが明らかとなったことで、その基準に対して疑問視する者も少なくない。

さらに、そのポイント付与基準には、世界でも有数のレースシリーズであるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)での成績は評価の対象となっておらず、かつてそのシリーズチャンピオンとなったポール・ディ・レスタが2011年にF1デビューすることも不可能だったことになる。

そのDTMで10年以上にわたる経験を持ち、2006年から昨年までマクラーレンF1チームでテストドライバーを務めていたイギリス人ドライバーのゲイリー・パフェットも、その新制度によれば、理論的には自分もF1するチャンスはなかっただろうと『Reuters(ロイター通信)』に「そのシステムは少し見直す必要があると思うよ」と語っている。

さらに、その新制度に不満を示しているのがルノーだ。ルノーの冠レースシリーズ中最高峰に位置するフォーミュラ・ルノー3.5シリーズが同じ下位カテゴリーであるGP2やF3、さらにはWEC(世界耐久選手権)やアメリカのインディカーよりも少ないポイントしか与えられないためだ。

『Italiaracing(イタリアレーシング)』によれば、「フランスの自動車会社(ルノー)は、すぐに直接FIA会長のジャン・トッドに書簡を出すという対応に出た」という。

「ルノーは、恐らく1月中旬ころにFIAと会合を持つことになる」とその記事は付け加えている。

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