ポルシェの最高経営責任者であるマティアス・ミューラーが、ポルシェはF1には興味を持っていないと念を押した。
今週、ポルシェのリサーチ・アンド・デベロップメント部門の責任者であるヴォルフガング・ハッツが、ポルシェではF1参戦に関して「これまで検討されたこともなければ、今後もない」とコメントしたことが報じられていた。
そして、これに加えて今回そのハッツのボスであるミューラーが、F1参戦の可能性を完全に否定する発言を行ったものだ。
ハッツは今週、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、「我々にとってはル・マン(WEC/世界耐久選手権)のほうがより魅力的な環境だ。これからさらにライバルたちも増えるし、市販車の製造に関することだってさらに学ぶことができる」と語っていた。
その言葉通り、2014年シーズンにWECの最高峰プロトタイプカテゴリーであるLMP1に復帰したポルシェは、2015年にも元レッドブルのマーク・ウェバーや、フォース・インディアの現役F1ドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグを擁してWECでのタイトル獲得を目指すことになっている。
ミューラーも、『DPA通信』に対し、ポルシェがF1を含むほかのカテゴリーではなく、3年計画を立てて2014年にWECに参戦することを決めたことに触れながら次のように語った。
「我々は一度も後ろを振り返ったことはないし、完全に満足しているよ」
「我々はLMP1にこそ未来があると考えている」
そう語ったミューラーは、それに対してF1の将来は「さらに難しいものとなってきているように見える」と付け加えている。