ポルシェが、F1への復帰のうわさをあらためて否定した。
今週、2016年にF1に新規参入するアメリカのジーン・ハースが、ポルシェの親会社であるドイツのフォルクスワーゲンがF1参戦を検討しているといううわさが本当であることを期待しているとほのめかした。
「大きなメーカーが参入し、エンジンの供給を行うことには大きな意味があると思っている」とハースはF1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトを通じて『Autoweek(オートウィーク)』に語った。
そのポルシェは、2014年にはWEC(世界耐久選手権)のLMP1と呼ばれるプロトタイプ車による最高峰カテゴリーに復帰。そのドライバーの中には2013年までレッドブルで活躍していた元F1ドライバーのマーク・ウェバーも含まれている。
そして、今年はさらに現役F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がF1と並行しながらポルシェから有名なル・マン24時間レースを含む2レースに出走する予定となっている。
そして、かつて1960年代序盤にワークスチームとしてF1に参戦し、80年代にはエンジンサプライヤーとしてF1で実績を残しているポルシェがまたF1への復帰を考えているのではないかとのうわさも根強くささやかれている。
ポルシェではこれまでにも何度かF1復帰のうわさを否定してきているが、このほどポルシェでリサーチ・アンド・デベロップメント部門の責任者を務めるヴォルフガング・ハッツが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語り、あらためてF1復帰のうわさを否定した。
「F1が我々の中で検討されたことはないし、これからもないだろう」
「我々にとってはル・マン(WEC)のほうがより魅力的な環境なんだ。これからさらにライバルたちも増えるし、市販車の製造に関することだってさらに学ぶことができるからね」とハッツは付け加えた。