ザウバーが2015年のテスト兼控えドライバーとして、ラファエレ・マルチェロを起用することが明らかとなった。
スイス生まれのイタリア人であるラファエロは現在20歳。フェラーリの若手育成プログラムである「ドライバー・アカデミー」に所属するドライバーで、2014年シーズンはGP2に出走するとともに、F1最終戦アブダビGPの翌週にヤス・マリーナ・サーキットで行われた公式F1テスト2日目にはフェラーリのステアリングを握り、メルセデスAMGのパスカル・ヴェアラインに次ぐ2番手タイムを記録していた。
ザウバーはフェラーリからエンジンの供給を受けており、今回のマルチェロ起用にはフェラーリからの後押しがあったものだ。
2013年にはヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得していたマルチェロだが、初チャレンジとなった2014年のGP2シリーズではスパ・フランコルシャンで優勝を飾り、年間ランキングは8位で終えている。
ザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは次のように語った。
「私たちはラファエレにF1に親しむための機会を与えることになります。何度か金曜フリー走行に出走することになるでしょう」
今回の決定を受け、マルチェロは次のようにコメントしている。
「この重要なチャンスを与えてくれたフェラーリのドライバー・アカデミーに感謝したい。最善を尽くしたいし、今から待ちきれない思いだ」
フェラーリは、マルチェロのザウバー加入に関して「F1での責任とは別に、1994年生まれのイタリア人若手ドライバー(マルチェロ)はGP2シリーズでのレースを続けることになる」としている。