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フェルスタッペン、疑問の答えはサーキットで出す

2015年01月01日(木)7:22 am

現代のF1マシンは運転が簡単なのか。そんな疑問にトロロッソのチーム代表フランツ・トストが反発している。

来る2015年シーズン、トストは若すぎる新人マックス・フェルスタッペンをチームに迎える。17歳ではF1デビューは、優に史上最年少だ。

これに咬みついたのは、1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブ。フェルスタッペンを「子ども」と呼び、彼のF1昇格は「侮辱」だと吐き捨てている。

ビルヌーブはイタリア『Omnicorse(オムニコルセ)』に、次のように話す。「(今では)誰でにF1マシンを操れるようだ。父(ジル・ビルヌーブ)の時代は、操縦がほとんど不可能な怪物を手なずけるだけでヒーロー扱いされたものだけどね」

元トロロッソのスペイン人ドライバー、ハイメ・アルグエルスアリもビルヌーブに同調する一人だ。最新世代のF1マシンは「誰にでも運転が可能」になったというのである。

「僕がF1に上がった頃は、とてもじゃないが運転できる代物じゃなかった。テストでさえキツかったよ。何ヶ月もかけて運転法をクルマに合わせなければならなかった」と、彼はスペイン『Marca(マルカ)』紙に話す。

「F1に上がるのは、それだけで特別だった。今じゃF1はまるで(ルノー)ワールド・シリーズの高級版さ。タイヤは固いはマシンは重いは、ダウンフォースも少ないしスピードだって遅い」と語るアルグエルスアリ。トロロッソを解雇された彼は現在、FIA(国際自動車連盟)の新選手権フォーミュラEで戦っている。

そんな二人の意見に、フェルスタッペンの監督責任を負うトストは異議を唱える。

彼はフェルスタッペン一家の公式サイト『verstappen.nl』に、次のように話すのだ。「技術的にいってF1マシンは、かつてないほど複雑化している」

「ドライバーはあらゆるコーナーの手前でブレーキバランスを、直線ではエンジンのセッティングを調節しなければならない。さらにERS(エネルギー回生システム)も使うし、追い越しの際はパワーユニットのセッティングだって必要だ」

「基本的にドライバーは、コックピットでの操作が著しく増えている。運転の難しさは、以前に比べて何ら変わらないよ」とトストはいう。

とはいえフェルスタッペンは、母国オランダで自動車運転免許さえ持てないドライバーだ。あまりに若すぎるし、経験が足らないのではないか。トストは次のように話す。

「マックス(フェルスタッペン)は、レーシングコースを学校代わりにしてきたような人間だ」

「レース場で生まれ育ったようなものさ。レース経験は豊富だよ。それに、彼はいわゆるコンピューター世代の一人でね。ボタン操作に慣れている。ステアリング上の設定変更だって、お手のものだ」

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