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フェラーリ、オーストリアのエンジン開発会社とコラボ

2014年12月30日(火)15:17 pm

フェラーリが2014年シーズンに後れをとることとなったV6ターボエンジンの改善に向けてオーストリアのエンジン開発会社と共同作業を開始したと報じられている。

2014年からF1ではそれまでの自然吸気V8エンジンに替え、新たにV6ターボエンジンとエネルギー回生システムが組み合わされたパワーユニットを導入。早くからその新エンジンルールへの対応準備を進めていたメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せつける一方、ライバルエンジンメーカーであるルノーとフェラーリは苦戦を強いられた。

ルノーエンジンを搭載するレッドブルは、それでもダニエル・リカルドが3勝をあげる活躍を見せたものの、フェラーリではついに1勝もあげることができずに2014年シーズンを終えていた。

そのフェラーリはもちろん、ルノーのワークスエンジン供給を受けるレッドブル、そして2015年からエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たすホンダと手を組むマクラーレンでさえ、現在のエンジン開発「凍結」の緩和を望んでおり、そうでないと今後数年にわたってメルセデスAMGがF1を席巻する時代が続くだろうと考えている。

フェラーリの最高責任者であるセルジオ・マルキオンネは最近、イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』に次のように語っている。

「F1は、究極の自動車技術を表すものでなくてはならない」

「それゆえ、私はサーキット上でもっとパワフルなエンジンとすることができることを望んでいる。だが、それはさらなるコスト上昇という事態に陥ることなく行わなくてはならない」

そんな中、『Omnicorse(オムニコルセ)』は、フェラーリがオーストリアの有名なエンジン開発会社であるエイヴィエル(AVL)社との協働に入ったと報じている。そのエイヴィエルはすでにレッドブルとも密接な協力関係を結んでいる会社だ。

だが、『Omnicorse(オムニコルセ)』によれば、エイヴィエルのエンジニアたちによるチームがすでにフェラーリ本部であるマラネロで作業を開始しているという。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、フェラーリが大規模な組織改編に続いてこうした動きに出た背景には、マルキオンネがフェラーリの2015年プロジェクトを分析した結果、10月の時点で、2015年型車は失敗に終わった2014年型車にあまりにも似たものだとの結論を出したと伝えられていたことがあるようだと指摘している。

このため、フェラーリの2015年型車は2014年型のような「掃除機」型のノーズではなく、もっとレッドブルに似たようなフロントスタイルとなるようだと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は付け加えている。

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