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フェラーリ創設者の息子がチームの組織改革を支持

2014年12月29日(月)18:09 pm

フェラーリ創設者として知られるエンツォ・フェラーリの唯一存命する息子であるピエロ・フェラーリが、新たに最高責任者となったセルジオ・マルキオンネが進めているF1チーム改革を支持する発言を行った。

新たにV6パワーユニット時代を迎えた2014年に大きく出遅れたフェラーリは、首脳陣をほぼすべて刷新するという大規模な組織改革を行っている。

それを進めているのは、フィアット・クライスラーの会長であるマルキオンネだ。最近、そのマルキオンネの発言に対し、彼によってフェラーリ会長の座を追われたルカ・ディ・モンテゼモーロが反論したといった状況が伝えられていた。

マルキオンネが進める大規模な組織改革には疑問の目を向ける者も少なくはない。だが、ピエロはそのマルキオンネによる改革を支持する姿勢を明らかにし、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「私には、彼が明確かつ正直に話をしていると思えた。ごまかしたりもしていないし、政治家のようなものではなかった」

「私は、世代交代が行われていることにワクワクしている。会社は進歩していく。だが、F1では自分自身で自らを刷新することが求められるんだ」

「1961年シーズンが終わったとき、私の父が7人もの首脳陣を解雇し、一からやり直したことを忘れてはならないよ。そのときは若いマウロ・フォルギエリにすべてを託したんだ」

「私の父なら、彼(マルキオンネ)のことをすぐに理解しただろう」

ピエロはさらに次のように付け加えた。

「マルキオンネは遅れることを嫌う人物なんだ。彼は懸命に働き、問題を認識し、それをすぐに解決する。彼には多くの資質があるよ」

長年フェラーリの最高責任者として君臨してきたモンテゼモーロとマルキオンネの比較を求められたピエロは、次のように答えた。

「それに答えるのは不可能だ。彼らは違う世界から、違う道のりをたどってやってきたのだし、性格も違えば仕事への取り組み方も違っているからね」

さらにピエロは、フェルナンド・アロンソの代わりにフェラーリに新たに加入したセバスチャン・ベッテルに関しても、彼が「チームを正しい方向へと導くことができる」、と期待感を表している。

「私は、彼がマネジャーも持たず、何の虚栄も抱かずに足を地につけた生き方をしていることを称賛している。それに、彼が非常に速いことは確かだ。偶然に4回もF1チャンピオンになれたりはしないよ」

ピエロは、2014年は不振に見舞われていたキミ・ライコネンについても次のように語っている。

「きちんとしたマシンさえあれば彼は自分の力を示すことができるだろう。2014年には彼にはそういうクルマがなかったんだ」

「私は、彼が才能を失ったなどとは考えていないよ」

ピエロは、2015年シーズンに向けては「F1には奇跡などはない」と認めつつ、「慎重ながらも楽観的」に考えていると付け加えた。

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