フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、新たにフェラーリの最高責任者に就任したフィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネ会長のコメントに対する失望感をあらわにした。
マルキオンネと、新たにチーム代表となったマウリツィオ・アリバベーネは、今週月曜日(22日)に行われた記者会見で、それまでのチーム体制に関して批判的なコメントを行った。
2014年10月に正式にモンテゼモーロの後任としてフェラーリのトップに立ったマルキオンネは、2015年のフェラーリF1カーはタイトル争いができるようなものとはならないだろうとし、次のように語った。
「すでにほかの人たちが(2015年型車の仕様を)決定していたことで、我々は後れをとってしまうことになる」
そのマルキオンネは、モンテゼモーロがF1グループの新会長に就任することも道義に反することだとして反対したことも認めている。
これに対し、モンテゼモーロはイタリアの『ANSA通信』に次のように語った。
「私はフェラーリに対して深い愛情を持っているから、論争を起こすようなことはしないと自分に誓ったんだ」
「それは、現在も(フェラーリで)働いている人たち、そしてサーキットで勝利を果たしたプロジェクトのために働いた人たちへ敬意を表するためだ」
そう述べたモンテゼモーロは、次のように続けた。
「ここ数週間において、私はいくつかのケースにおいて現実とは一致しない発言が繰り返されてきたのを目にした」
「私はそうした挑発に答えるつもりはない」
「競技面においては、ほかのどのチームよりも偉大な結果を残しているし、このブランド(フェラーリ)の世界における強さと名声、そしてフィアット・クライスラー・グループにとって重要である決算結果においても今年は過去最高のものとなるだろう。それらすべてが(真実を)物語っているよ」