2016年からF1に新規参入することが予定されているアメリカ発のF1チーム、ハースF1が、イギリスのバンベリーにあるマルシャのファクトリー施設を手に入れたと報じられている。
ハースF1では、F1カーの設計や製造に関しては、アメリカのノースカロライナに設けられたファクトリーをベースに行うことになっている。このファクトリーは、共同オーナーとして参戦しているNASCARチームの本部と並んで設置されているものだ。だが、チームオーナーのジーン・ハースは、これとは別にイギリスにもヨーロッパ本部を置くことを目指しており、その候補物件をあたっていた。
今季経営破たんに陥ったマルシャの資産がオークションにかけられるのが明らかとなったことを受け、ハースは先週、F1ビジネス記者であるクリスチャン・シルトを通じて『Guardian(ガーディアン)』に次のように語っていた。
「マルシャの本部にも注目する可能性があるだろうと考えているよ」
そして、『Racecar Engineering(レースカー・エンジニアリング)』が今週報じたところによれば、ハースは実際にマルシャの施設を確保するとともに、ほかにもいくつかの資産に対して入札を行う意向を示したという。
「ハースはそれらに加え、2015年型マルシャF1カーの設計図やデータも入手したと考えられている」と『Racecar Engineering(レースカー・エンジニアリング)』は付け加えている。