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「モンテゼモーロのF1グループ会長就任はフェアプレーの精神に反する」とフェラーリ

2014年12月24日(水)11:03 am

最近、フェラーリが、前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロがF1グループの新会長に就任することを妨げる動きをしたと報じられていた。だが、フェラーリが22日(月)にこれを公式に否定した。

現在F1グループの会長職にあるペーター・ブラベックは、健康上の理由からその職を降りたいと望んでいると伝えられている。そして、今回非常勤取締役に指名されたモンテゼモーロと、同じく非常勤取締役に就任することになったポール・ウォルシュがその後任候補に挙げられていたことが明らかとなっていた。ウォルシュは、世界的酒造会社であるディアジオの前最高経営責任者だ。

だが、大手メディアはこぞって、今回モンテゼモーロが非常勤取締役に指名されるだけにとどまったのは、モンテゼモーロに代わってフェラーリの最高責任者となったセルジオ・マルキオンネが「拒否権」を発動することで、これを阻止したのだと示唆している。

だが、マルキオンネはイタリアのメディアに対し、モンテゼモーロがF1グループ会長に就任することに対して「拒否権」を行使したことはないと否定し、次のように語った。

「F1グループには1人だけ社長がいる。それは(バーニー)エクレストンだ」

「フェラーリは、その(社長)指名に対して反対することができるだけだ」

「モンテゼモーロに関しては、そういう申し出はあった。だが、もしフェラーリがそれに反対したとすれば、それは我々のライバルたちとの関係を考慮してのことだ。彼は23年もフェラーリを率いてきたんだからね」

「フェアプレーのためだよ。そんなことになれば、まるで私が突然フォルクスワーゲンの社長になるようなものじゃないか」

マルキオンネはさらに続けた。

「私は同じ理由によってジャン・トッドがFIA会長となることにも反対したよ。その選択が結果を伴うことはなかったが、だからといってあれ(トッドのFIA会長選出)が正しいことだったということを意味するものではないからね」

「私は道徳的見地から、それに反対したんだ」

今回話題に上った67歳のモンテゼモーロは、今年10月に正式にフェラーリ会長の座を退き、その後アリタリア航空の責任者となっている。

そのモンテゼモーロに関し、マルキオンネは「彼は素晴らしい仕事をしたし、私は非常に彼に敬意を抱いている」と語りつつ、次のように続けた。

「だが、世界は変わったんだ。もし、今後また世界が変われば、そのときは私が辞めるときだ」

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