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F1エンジン規則、2016年に改定か

2014年12月20日(土)8:10 am

F1は、またも新たなエンジン規則に向けて加速している。

F1戦略グループは18日(木)、スイス・ジュネーブで会合を開いた。その席でバーニー・エクレストンは、現行のV6ターボ規則廃止を提案したのだ。

ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者によると、エクレストンの提案は「最終的な決定」をみなかったが、F1は、2016年にまったく新しい規則を設ける方向に進んでいる。

「新しいエンジンは音も出力もより大きく、そのうえ安価になる」と19日(金)、シュミット記者は伝えた。

「目指すは1,000馬力を生み出すエンジンで、コストは一チームあたり1,000万ユーロ(約146億円)。(提案をもとに)来月下旬までには専門グループが結論をとりまとめるはずだ」

しかし、2015年の規則に大幅な変更を加えるには時間が少なすぎた。今年はメルセデスAMGが圧倒的な力でタイトルを奪ったが、来季もV6ターボのほぼ同じ規則で行われる見通しだ。

ただし、2015年はひとつふたつの小変更が施されそうだ。

先日、2015年F1カレンダーが発表されたところ、とつじょ韓国GPが戻って全21戦となった。これは、ひとりのドライバーが1シーズンで使えるエンジンを一機増やす目的のもとエクレストンが施したトリックだった。

だが18日(木)、規則の抜け穴は塞がれた。たとえ2015年のレース数が20戦から21戦に増えても、各ドライバーが一年で使えるエンジン数は、最初の目論みどおり四機となったのだ。

シュミット記者によると、この変更は支出を抑えるのが目的だ。使用エンジンが一機多くなると、チームの負担も80万ユーロ(約1億1,700万円)増す。経営が苦しいところには痛い出費である。

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