マクラーレンへと移籍したフェルナンド・アロンソが、フェラーリもいずれ勝てるようになるだろうと語った。
フェラーリは16日(火)に新組織体制の変更を発表。うわさされていたようにエンジニアリングディレクターのパット・フライと、チーフデザイナーであったニコラス・トンバジスがチームを離脱することも正式に発表している。
その声明の中で、新チーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、今回の組織改編の目的は「よりフラットな構造とし、責任の所在を明確化」することを目指したものであると述べている。
現在は、技術面においてはテクニカルディレクターのジェームス・アリソンを中心とした組織構造となっているのは間違いないが、うわさでは来年にはメルセデスAMGの前テクニカルディレクターであるボブ・ベルが加わることになるだろうとも言われており、フェラーリの組織体制にはまだ変化する可能性も残されているかもしれない。
ともあれ、4月のステファノ・ドメニカリ(元チーム代表)に始まり、ルカ・ディ・モンテゼモーロ(前会長)、マルコ・マティアッチ(前チーム代表)、ルカ・マルモリーニ(前エンジン責任者)、そして今回発表されたフライにトンバジスと、多くの首脳陣が去ることとなった今年のフェラーリ。そして、ここまで5年間ナンバー1ドライバーの座に君臨してきたアロンソもマクラーレンへと移籍するなど、大きく様変わりしたチームで2015年シーズンに臨むことになる。
そのアロンソは、イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』に対し、自分がフェラーリを離れる決断をしたのは、「この5年間に僕たち(フェラーリ)は少しばかり技術面における専門技術が損なわれていた」ためだと語り、次のように続けた。
「最初は空力面だったし、今はパワーユニットの部分でね」
「今後、フェラーリが何をしようとしているのかを外から判断するのは難しくなるだろうけど、彼らには才能のあるスタッフや人材がいるし、チームの全員が高い士気を持っている。だから、いずれは彼らも勝つようになるだろう」
さらに、アロンソは今後もフェラーリを懐かしく思うだろうと、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語っている。
「もちろんイタリアのことを懐かしく思うのは間違いないけれど、特にチームの家族的な雰囲気を懐かしく思うだろうね」
「マクラーレンにはこういうラテン的な雰囲気がないことは確かだからね」とアロンソは付け加えた。