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「自然吸気エンジンの復活を求めていく」とF1ボス

2014年12月12日(金)19:37 pm

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、今季からF1が導入したV6ターボ・パワーユニットの撲滅運動を展開しそうな雰囲気だ。

11日(木)に、『Forbes(フォーブス)』のF1ビジネス記者クリスチャン・シルトなど、数名の選ばれたメディア関係者とのインタビューに臨んだエクレストンは、2016年からは再び大音量を発生する「自然吸気エンジン」に戻すことを提案するつもりだと語った。

エクレストンは、その案を12月18日(木)に行われるF1の意思決定機関「ストラテジー・グループ」の会議において議題に載せるつもりだという。

それはV8になるのか、あるいはV10を提案するつもりか、と尋ねられたエクレストンは、チームやエンジンメーカーのことを指しながら、「それは彼ら次第だ」と答えた。

エクレストンによれば、エネルギー回生システムによって補助パワーの供給を受けるターボエンジンを捨てることは技術的に後退することになるという意見に対抗するため、彼が考える2016年のエンジンには「ハイブリッド」という名前が与えられるとともにKERS(運動エネルギー回生システム)も搭載されることになるという。

エクレストンはさらに、ホンダやメルセデスなどは、もし現在のエンジンルールが変更されることになればF1から撤退するだろうと示唆されていることに対しても、「彼らにとっても、自然吸気エンジンを製造し、それを1,000馬力ほどの出力にまで開発していくことは、実際には夢を実現する」ようなものとなるはずだと主張した。

また、エクレストンはフォルクスワーゲンの参入意欲を失わせることも別の障害となるのではないかという指摘に対してもこれを否定し、ドイツの大自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは「長いことF1から遠のいており、参入するための十分な努力も行ってきていない」とコメントしている。

興味深いことには、エクレストンはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)でさえ、自然吸気エンジンへの復帰に向けての障害にはならないだろうとしている。それはFIA会長であるジャン・トッドが最近の商業権取引において「権利を売却」したからだという。

「それを手にしたのはストラテジー・グループだ」とエクレストン。

「実際、それを買うために我々は1年につき4,000万ドル(約47億4,000万円)もの貢献をしたんだ」

そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。

「彼ら(FIA)は、その権利を、この新しいグループを我々がそうあるべきだと考えたような組織とするために売却したんだ」

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