F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、メルセデスAMGがルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを自由に戦わせたことで、2014年のF1が「最悪な」状態に陥らずにすんだと評価した。
過去4年にわたったレッドブルとベッテルによるF1支配は終わりを告げ、2014年にはメルセデスAMGが新たな王者として君臨することになった。
「またレッドブルの連勝が続くようなことには耐えられなかっただろうし、またシューマッハ(フェラーリ時代に5年連続でF1タイトルを獲得したミハエル・シューマッハ)のような年が続くことにも耐えられなかったと思う」
F1公式シーズンレビューの序文の中でメルセデスAMGが2014年のタイトルを獲得したことを歓迎するコメントを行ったエクレストンだが、当初はそう簡単にいくとは思っていなかったようだ。
「私は、フェラーリかレッドブル、あるいはそのほかのチームのどこかがシーズンの途中で(メルセデスAMGに)追いつくのではないか、そして最終的には何ポイントかリードするのではないかと思っていた」
だが、エクレストンは、今季メルセデスAMGが絶対的な強さを誇っていたことを考えれば、その首脳陣がハミルトンとロズベルグにほとんど自由にF1チャンピオン争いをさせていたことは「幸運だった」と次のように続けた。
「そうしてくれたおかげで、我々は非常に幸運だったよ。この2人はずっとお互いに競い合っていたし、メルセデスAMGが彼らにそうさせたのはよかった」
「そうじゃなければ、本当に最悪の選手権になっていただろう」とエクレストンは付け加えた。