トヨタ、米国シリコンバレーで「つながる」クルマのアプリ開発イベントを開催

2014年12月09日(火)17:43 pm

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、新しいクルマづくりや楽しみ方のヒントを得ることを目的に、12月6日・7日の2日間、米国カリフォルニア州サンマテオにおいて、「つながる」クルマのアプリ開発イベント「Onramp Challenge(*1)」を開催した。イベントには、シリコンバレーの起業家、ベンチャー企業、IT企業のプログラマーで構成される20チーム以上が参加した。

 組織の枠組みを超えて、広く知識・技術の結集を図るオープンイノベーションという方式を取った本イベントでは、24時間の制限時間内で「安全運転」「運転の楽しさ」「エコ運転」というテーマのもと、どのチームが優れたスマホアプリやウェブアプリの開発ができるかを競った。カメラを備えたラジコンヘリが走行車両を自動追従・撮影し、空中からの車両走行映像を楽しめるアプリを開発したチーム「Eye in the Sky」が優勝。賞金1万ドルを手にした。

 同チームのネイサン・シュウト氏は、「サーキットコースを実際に走行する車両のデータにアクセスができるというのは非常に魅力的だった。車両を自動追従するラジコンヘリと組み合わせない手はないと考えた」とコメントした。また、チームメイトのデイヴィット・ウィット氏は、「設計と開発を同時に行うことで面白い製品を生み出せることを証明したかった」と述べた。

 トヨタの犬塚力常務役員は「つながる技術を用いるクルマの新しい楽しみ方をする世代が台頭してきた。この世代にクルマをアピールするのに、最先端のIT知能が集まる、ここシリコンバレーでオープンイノベーションイベントをするのが自然と考えた」と述べた。

 また、当イベントでは、サイオンブランドの小型FRスポーツカー「FR-S」(日本名 : 86)6台を用意し、車載されたクルマとアプリ連携プラットフォームCAN-Gateway ECU(*2)の通信仕様「Vehicle Data Visualizer(以下、VDV)」を初めて一般ユーザーに公開。VDVによりBluetoothを使ってサーキットでの走行データをリアルタイムにスマートフォンに転送する技術などの参加者体験も提供した。

*1 複数のアイディアが混じり合い、イノベーションを加速させるとの思いで、高速道路の合流車線を意味する英語“onramp”から名を取った。

*2 Controller Area Network-Gateway Electronic Control Unit。車載コンピュータ同士の通信に広く使われているCANの信号を一般のアプリクリエーターが理解しやすい標準仕様である、USBメモリや、Bluetooth等の近距離無線の信号に変換して公開するプラットフォーム。

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