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ドライバーの決定遅れるマクラーレン

2014年12月05日(金)6:51 am

マクラーレンの2015年ドライバー・ラインアップが決まらない。チーム関係者やOBにもイライラが募っている。

フェラーリを脱退したフェルナンド・アロンソが、来季、ホンダと再び手を組むマクラーレンのステアリングを握るのは間違いない。しかし、ジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンのどちらがチームメートになるのか分からないのだ。

もしバトンがチームを去るなら、2009年のF1世界王者は、華やかなキャリアにふさわしいセレモニーもないままグランプリに別れを告げるだろう。

またマグヌッセンに不利な決定が下ったら、彼はまずまずのデビューを飾った2014年の一年限りでF1の芽を摘み取られかねない。まだ22才の若者なのだ。

マクラーレンCEOのロン・デニスも、先月の2014年F1最終戦アブダビGPでジレンマを口にしていた。

「ケビンにもジェンソンにも気の毒なことをしているのは、皆、重々承知している」と、イギリス『Sky(スカイ)』に語ったデニス。

「しかし彼らは今年いっぱい、チームと契約しているのだ。われわれにプレッシャーを加えるのは、もっぱらファンとマスコミさ。もしわれわれが将来の方向性を見誤ったら、まっさきに攻撃を加えるのは彼らだ」とデニス。

長年、マクラーレンで活躍した元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、決定遅れの原因を「舞台裏でつばぜり合いを行なっているチーム株主たち」としている。

また同時に、ドライバー選びの過程にもチームの誤りがあったとクルサードは指摘する。

「マクラーレンはF1というプロスポーツを戦うチームであり、F1のヒーローは、何といってもドライバーだ」とイギリス『Daily Mail(デイリー・メール)』紙に述べるクルサード。

「それを念頭に置いて考えると、PR的に2014年はマクラーレンの外れ年だったと思えてならない」

クルサードにとって一番の問題はバトンである。15年も第一線で戦った勇士にふさわしい、有終の美を飾らせてやりたいところだが、そのチャンスはあるかどうか。

「あれほどのベテランだ。もっと敬意を払ってもいいんじゃないか?明らかに議論の余地があると思う」とクルサードはいう。

バトンは今週、200万人近いツイッターのフォロワーに向けて次のようにつぶやいた。「僕の将来について、皆さんの疑問にはまだ答えられない。できれば近いうちに」

イギリス『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』紙は、チームにも嫌な雰囲気がまん延していると伝えた。

あるチーム関係者は、こう発言する。「ロン(デニス)は、ドライバーの組み合わせをためらううちに随分と信用を失くしたよ」

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