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ケータハム、生き残りをかけて奮闘

2014年12月02日(火)18:00 pm

グリッド最後尾の常連チームであったケータハムとマルシャはいずれも2014年シーズン後半に経営破たんに陥り、管財人による清算手続きへと入った。このうちマルシャは、来季のエントリー資格確保の条件とされていたシーズン最終戦F1アブダビGPへの出場に失敗し、いまやチーム再生も絶望的状況だ。

しかし、一方のケータハムについては批判を受けながらもインターネットを通じたクラウドファンディング手法によりファンから参戦資金の調達を行うなどし、なんとか最終戦アブダビGPへの出走を実現。そしてその翌週に行われた公式テストへも参加している。

ケータハムの管財人であり、現在は臨時チーム代表でもあるフィンバー・オコーネルは、2015年にもケータハムがF1参戦を継続できるようチームの売却に向けて見込み客との交渉を進めており、いくつかの障害を乗り越えようと頑張っていると語っている。

もちろん、そういう状況下に置かれたケータハムに2015年型車を開発・製造する余裕はなく、時間的にもその実現は不可能だ。だが、先週ジュネーブで行われたF1委員会において、オコーネルはケータハムが来年も2014年型のF1カーとルノーエンジンで参戦することを認めて欲しいとの申し出を行っている。

「それはケータハムとマルシャに対する救済措置のひとつとして申し入れられたものだ。だが、FIA(F1統括団体である国際自動車連盟)に申請すれば、ほかのチームもその適用を受けられるようになるだろう」とオコーネル。

次の緊急的課題は、新たなオーナーを見つけることだ。それに関して、オコーネルは次のように語った。

「来月中にもこのチームを買収したいと考えている者と誠実な話し合いをしているところだ」

ケータハムが、クリスマスまで数週間となった今も生き残りをかけて必死に食い下がろうとしている一方、マルシャのほうはチームの資材をオークションにかけることが明らかとなっており、そこでチームの消滅が事実上確定することになりそうだ。

マルシャのドライバーであるマックス・チルトンは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「僕たちはシーズンを通じて非常に厳しい状況に置かれているのは分かっていた。すべてのレースで、これが最後かもしれないと思っていたよ」

「僕がどこかほかのチームのコックピットに座ることはすごく難しいことも分かっている」とチルトンは付け加えた。

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