フェラーリの環境に慣れようと、セバスチャン・ベッテルが家庭教師をつけてイタリア語を勉強する。
23日(日)の2014年F1最終戦アブダビGP後、ベッテルはそのまま現地に残り、平服でフェラーリのガレージに陣取り、合同テストを見守った。
年内はレッドブルとの契約が残っているため、同チームのヘルムート・マルコ博士によるとベッテルは「違反行為を犯したが、別に私は気にしない」
彼らも、アブダビのテストで2014年型フェラーリに乗ってもよいといった口約束をベッテルとしておきながら、結局それを反故にした経緯があるだけに、大目に見たというところか。
「二週間前はすべてクリアだったんだ」と、イタリアのスポーツ情報サイト『Tuttosport(トゥットスポルト)』に語ったベッテル。「ところが、その後エイドリアン・ニューイがダメだといってきた」
マルコは事情をスイス『Blick(ブリック)』紙に、次のように説明する。「アブダビでフェラーリをテストをしてもよいかとベッテルがききに来たので、いいよといった。でも私の一存では何だから、技術陣に確認したのだ」
「そうしたら(彼らに)ブーブーいわれたのだ!」
ベッテルにとってフェラーリの初走行は、2月にスペインのヘレスで行われる、2015年シーズンに向けた最初の合同テストになる。
イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙によると、その間、ベッテルはイタリア語のレッスンを受けるのだという。
「僕は言語をとても重視している」とベッテル。「なるべくフェラーリの皆がいっていることを理解したいからね」
とはいえ、ベッテルにはある程度、イタリア語の下地がある。F1にデビューした2007年と翌08年、彼はファエンツァにあるレッドブル傘下のチーム、トロロッソに乗っていたのだ。