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マクラーレン・ホンダ/アブダビF1公式テスト2日目

2014年11月27日(木)2:26 am

アブダビ合同テスト2日目のこの日、エンジンは無事、午前9時のゲートオープン前に始動したが、謎の電気系トラブルが発生。原因究明にあたる間、その他の作業を中断した。

午後にはテスト車MP4-29H/1X1をコース上に送り出し、インストレーション・ラップを終えたドライバーのストッフェル・ファンドールネが4周の本格走行に入ったところ、システムがシャットダウン。問題解決に至らず、走行時間も残り少なくなったことからプログラムを終了した。今回発生した問題は、本拠地のMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)で徹底的に調査する。

■エリック・ブーリエ (レーシングディレクター)の話

「傍目からは、またしてもトラブル含みの一日と映ったかもしれないが、試作車プログラムを立ち上げた当初から、こうした経験も勉強のひとつと思っていた。クリスマス前にもろもろの問題を発見できてよかった。パワーユニットと補機類をマシンに統合するのは複雑な作業だ。これで理解はさらに深まるだろう」

「正直なところ、そういった問題を来年2月にヘレスで発見するより、今アブダビであぶり出したかったくらいだ」

「今回のテスト参加は、マクラーレンにもホンダにも有意義だった。めんどうな問題も起きたが、それはそれで前進だ。さらに、両者(マクラーレンとホンダ)の関係も申し分のないスタートを切った。情報伝達も意思の疎通も素晴らしかった。ガレージ内は前向きなムードに包まれ、目的意識もはっきり見て取れた」

「今週積み重ねた走行距離は、付録みたいなものだ」

■新井康久(本田技術研究所 取締役専務執行役員 モータースポーツ総責任者)の話

「一言でいって、やっかいな一日でした。システム起動とデータ伝達の問題で計画したとおりに走れませんでした」

「ただし、実際にサーキットでテストを行なったからこそ、複雑なシステムの理解は、より深まったのです。システム開発を進めるうえで必要なことがらが、これで分かりました。次のテストに向けてマクラーレンと一致協力して作業をしてまいります。次回は来年2月のヘレスです」

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