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フェラーリのトップ交代、ベッテルへの影響は?

2014年11月26日(水)20:08 pm

25日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1公式テストで、フェラーリのガレージにセバスチャン・ベッテルが普段着で現れたことはすでに報じられている通りだ。そのベッテルは単なる表敬訪問の域を超え、自らヘッドホンを付けてキミ・ライコネンのテストセッションに参加していた。

しかしそのベッテルは、今回のフェラーリのトップ人事についてはあまり快く思っていないようだと伝えられている。

25日(火)に、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』からフェラーリのチーム代表であったマルコ・マティアッチが離脱したことに関してどう思うかとの質問を受けたベッテルは、まるでそのニュースを初めて耳にしたかのように「それ、本当?」と聞き直したという。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、そのベッテルの反応は、それほどの大きなチーム体制変更であるにもかかわらず、フェラーリがそのことをベッテルに伝えていなかったことに失望したという意思表示であったに違いないと書いている。

自分のフェラーリ加入が正式に発表されてから1週間もたたないうちに、恐らくは契約交渉にも臨んでいたであろうマティアッチが突然更迭されることになったのは、ベッテルにとって必ずしも幸先のよい船出とは感じられていないはずだ。

一方、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、2人合わせれば5回F1タイトルを獲得した強力なコンビとなるものの、2015年のフェラーリのドライバー体制に関しては一抹の不安を感じていることを認めている。

「フェラーリに復帰したキミ・ライコネンの成績は、1982年以降の(フェラーリ)ドライバーの中では最悪レベルのものだったよ」と『Telegraph(テレグラフ)』に語ったクルサードは、ベッテルに関しても「まるで彼の影を見ているようだった」と付け加えた。

「ベッテルは新しいルールを嫌っていたし、エンジンも嫌っていた」と続けたクルサードは、次のように締めくくっている。

「そのことに文句を言うつもりはないけれど、彼のマントラ(無意識に口にする不満めいた発言)が、彼のレースでのパフォーマンス能力にも影響を与えていたみたいだね」

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