2010年から今年までの5年間をナンバー1ドライバーとしてフェラーリで過ごしてきたフェルナンド・アロンソだが、先週末に今季限りでチームを離脱することが発表されるや否や、急速にフェラーリとの距離が遠のき始めたようだ。
フェラーリは24日(月)に、今年4月に就任したばかりだったチーム代表のマルコ・マティアッチを更迭し、新たにマールボロの広告担当重役であったマウリツィオ・アルバベーネを新チーム代表に据えることを発表。
ところが、アロンソは25日(火)に、このフェラーリの新たなトップ人事交代劇をあからさまにあざ笑ったと伝えられている。
アロンソは、友人であり自身のマネジメントにもかかわっているフラビオ・ブリアトーレがツイートした画像を自分のツイッターアカウントでリツイートしている。
その画像は、ブリアトーレがアロンソとともにレストランで食事をとっているときのものだが、テーブルの上にふたが開けられたマールボロのタバコが置かれ、火のついていないタバコをブリアトーレが指にはさんでいるというものだ。そして2人とも満面の笑みをたたえている。
明らかに、これはマティアッチの後を継いでフェラーリの新代表となることが決まった「マールボロマン」ことアリバベーネとフェラーリをからかったものだと受け止められるだろう。
そればかりではない。23日(日)に行われたF1最終戦アブダビGP決勝でチェッカーフラッグが振られた後、フェラーリは公式ツイッターアカウントからアロンソへのフォローをはずしてしまっている。フェラーリとしても、すでにアロンソとは関係ないとの意思表示を行っているようだ。
そのアロンソだが、来季はマクラーレン・ホンダへ移籍することはすでに公然の秘密だと受け止められている。
そんな中、これまでフェラーリでアロンソの担当エンジニアを務めていたアンドレア・ステラが、ブラジルの『Globo(グローボ)』から来年はアロンソと一緒にマクラーレンに行くのかと尋ねられたとき、明確に「そうだ」と答えたと伝えられている。