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「マクラーレン・ホンダは強くなる」とロン・デニス

2014年11月26日(水)16:48 pm

マクラーレン総帥のロン・デニスが、ホンダの2015年用エンジン開発がスケジュールよりも遅れているのではないかと報道されていることに対し、これを否定した。

【タイム結果】F1公式テストinアブダビ1日目

マクラーレンは、14日(金)にイギリスのシルバーストン・サーキットで宣伝活動の一環としてホンダエンジンを搭載した今季型F1カーの改造車での走行を行っていたが、25日(火)にアブダビで開催されたF1公式テストにおいて、初めて本格的なテスト走行に臨んだ。

だが、22歳の控えドライバー、ストッフェル・ファンドールネによるテストは計画通りには進まなかった。

目立って冷却用の通気口が多いボディーワークが施されたマクラーレンMP4-29H/1X1だが、午前中はまったく走行することはなくガレージでの作業が続けられた。午後になってコースに姿を見せたものの、そこでもトラブルが発生。結局1周もタイム計測を行うことなく、トータル3周を走行したのみで終わってしまった。

だが、マクラーレンがセッション後に出した公式声明には、今回のテスト初日は「前向きな日」だったとされていた。

レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、「現在のF1カーを走らせるための手順は非常に複雑だ」としつつ、「それに、今週のテストは、さくら(栃木県さくら市にある本田技術研究所のモータースポーツ開発部門)や、ミルトンキーンズとウォーキング(マクラーレンのファクトリー)が、サーキット現場とどのように連携をとって作業するかということを学習するのが最大の目的だ」とその声明の中で語っている。

名門F1チームのマクラーレンだが、昨年も今年もコンストラクターランキングは5位と低迷状態が続いている。だが、デニスはマクラーレン・ホンダとして迎える2015年シーズンには強さを取り戻せると自信を見せている。

デニスは、ホンダによるワークスエンジン開発がスケジュールよりも遅れているのではないかとの指摘に対し、次のように反論した。

「今年は、F1チームが新レギュレーションによるクルマのテストを開始できたのは2月からだった」

「だが、我々はすでに冬のテストの前にホンダのパワーユニットで走らせている」

「チームやホンダとしても、この新しいパワーユニットの課題は理解できているし、私としては、我々は強くなると言える状況にある」

デニスはさらに、ホンダエンジン以外の部分においても、マクラーレンはこれまでよりはよいクルマを製造することができるという自信を持っている主張している。

「理解してもらう必要があるのは、2015年のクルマの設計を行ったグループは、過去2年にそれを担当していたものとは完全に違っているということだ」

レッドブルから移籍してきた空力責任者のピーター・プロドロモウを含め、20名もの「非常に能力のある」新たなエンジニアがマクラーレンに加入したとともに、50に及ぶ職制の再構築が行われたと強調したデニスは、次のように付け加えた。

「我々は、非常に高いレベルで来季のF1選手権をスタートするための方向性を確立したと信じている」

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