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マグヌッセンの運命やいかに

2014年11月24日(月)11:45 am

来季からホンダと手を組むマクラーレン。正式発表こそまだだが、少なくとも一人はフェルナンド・アロンソが決定的だ。問題はチームメートだが、ここへきてケビン・マグヌッセン、ジェンソン・バトンに加え、第四の男の存在が見え隠れするようになった。

かつて自身もマクラーレンに所属、今はイギリス『Sky(スカイ)』で解説を行う元F1ドライバー、マーティン・ブランドルが22日(土)、ロン・デニスにインタビューした。アロンソとの来季契約はパドック中の皆が知っているとブランドルが水を向けると、デニスは次のように答えた。

「え?どのドライバーだって?」

おとぼけもいいところだが、こちらが知りたいのはアロンソのチームメートだ。

今までのデニスのロジックを当てはめると、マクラーレンが欲しいのは最高の腕を持つ経験豊富なドライバーの組み合わせだ。だったらアロンソと2009年のF1王者バトンのコンビしかない。

ところがパドックに立つうわさでは、子飼いのルーキーであるケビン・マグヌッセンをキープする方向だという。

デニスはブランドルに、次のように話した。「おそらく来季の候補は三人(アロンソ、バトン、マグヌッセン)しかいないと思っているのだろうが、よく考えろ。四人にならないとも限らないぞ」

もし四人いるなら、それは恐らくマグヌッセンと同じマクラーレンの育成ドライバーで、今季GP2を戦ったストッフェル・ファンドールネだ。最終アブダビ・ラウンドの第一戦でポール・トゥ・ウィン、第二戦では6位に入り、王者ジョリオン・パーマーに続くランキング2位となった22才のベルギー人である。

来るアブダビ合同テストでは、ホンダのパワーユニットを搭載した試作マシンをドライブする。

もしかすると第四の候補はファンドールネかときくと、デニスの答えは次のとおりだった。「”もしかすると”か。気の利いたいい方だ」

しかしその後、スポーティングディレクターのエリック・ブーリエは、ファンドールネのうわさを打ち消す。GP2タイトルを狙って、もう一年、同カテゴリーを戦うというのだ。

だったら、やはり2015年の組み合わせはアロンソとマグヌッセンが妥当な線ではないか。

「デンマークの皆さんに、ぜひ知ってもらいたい」とデニスは同国のテレビ局『TV3』の視聴者に呼びかける。「お国のスポーツヒーローになりそうな逸材を応援できる、今がチャンスだ」

「一社でもいい、どこかの多重国籍企業に気づいてほしいものだよ。人は金がすべてではない、国の威信も大切なのだとね」

「私は(マグヌッセンにチャンスを)提供した」とデニス。「こんどはデンマークがそうする番だ」

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