フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチが、フェルナンド・アロンソにはチームに対する献身ややる気が足りなかったとほのめかしたことに対し、アロンソが反撃を行った。
アロンソの今季限りのフェラーリ離脱とセバスチャン・ベッテルの加入を正式に発表してからというもの、マティアッチはアロンソのチームに対する献身が不足していたとほのめかすようなコメントを何度となく行っている。
例えば、マティアッチはドイツのテレビ局『RTL』に対し、「どんなビジネスでも、やる気が非常に重要だ」と述べ、次のように付け加えた。
「セバスチャン(ベッテル)の加入によって、我々は情熱と自制心を持ち、勤勉に働く人材を得ることになる」
これらのマティアッチの暗示的な発言は、アロンソをかなり怒らせてしまったようだ。
「彼はまだここにきて数か月じゃないか。僕のようにすべてのレースを戦いながら5年もいたわけじゃないんだ」
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったアロンソは、さらに、今年9月ごろまでマティアッチが何度となく自分をフェラーリにとどめようと接触してきていたことを引き合いにだし、マティアッチは偽善的だと次のように攻撃した。
「最後の最後まで何度も電話をしてきたし、Eメールをよこしてきた。それらはみんな僕のパソコンの中に保存されているよ」
「あの時点で、僕のやる気が欠けたりしてなかったことは明らかだね」とアロンソはいやみでやり返している。
一方、アロンソは22日(土)に、すでにマクラーレンと契約を交わしていると報じられていることについて、あらためて否定する発言をしている。
「僕の将来はまだ決まっていないよ。アブダビGP後にテストをする予定もないしね。今後数週間でどうなるか、様子を見よう。僕は今年いっぱいまでまだ(フェラーリとの)契約下にあるしね」