セバスチャン・ベッテル(レッドブル)のフェラーリ入りは、タイミング的にぴったりだったかもしれない。
フェルナンド・アロンソの弁によると、彼がフェラーリ脱退を決めたのは9月。
「決断が正しいか否かは、時が経ってみないと分からない」とアロンソはいう。
アロンソの後を継ぐのは四度のF1世界チャンピオン、ベッテルだが、アロンソはスペインの新聞に「まあがんばれよと声をかけた」としている。
ほんとうにベッテルには運が必要だろうか。アロンソは次のように付け加える。「僕はそう思うね。彼には直接言わなかったけど」
V6ターボ新時代、確かにフェラーリの出だしは散々だった。おかげで粛清人事にも忙殺された。チーム代表のステファノ・ドメニカリ、エンジン主任ルカ・マルモリーニ、そして社長のルカ・ディ・モンテゼモーロ。
2015年のベッテルは火中の栗を拾うはめになるのか。「山のような仕事が僕を待っているのは確かだね。でも、それは僕が選んだ道だから」
イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙が21日(金)に伝えたところでは、ベッテルに多くの援軍が現れるとか。
同紙によると、フェラーリは10月を皮切りにレッドブル、メルセデスAMG、それとマクラーレンからせっせと主要スタッフを引き抜いている。
「レッドブルから大量のエンジニアがベッテルの後を追っているのは、決して偶然ではない」と、ルイジ・ペルナ記者。「おまけにメルセデスAMG、マクラーレン、ロータス、ウィリアムズ、ロータスからも雇い入れている」
「フェラーリは、これまでにモータースポーツ部門の人員を60名も増やしている」と、ペルナ記者は伝える。中にはメルセデスでハイブリッドを専門としていたヴォルフ・ツィンマーマンも含まれるという。
「また、内燃に詳しいセドリック・コルネボワもメルセデスからやってきた」とのことだ。