ロータスは19日(水)にロマン・グロージャンが来シーズンもチームに残留することを正式に発表した。
来季からルノーエンジンに替えてメルセデスエンジンで戦うことが決まっているロータスだが、これによりドライバーラインアップは今季と同じグロージャンとパストール・マルドナードの組み合わせが継続されることになった。
グロージャンは2009年の第11戦ヨーロッパGPで現在のロータスの前身であるルノーからF1デビューを果たし、以後の7レースに出走するも、翌年のシート獲得はならず2年間の浪人生活を送ることになる。そして2011年にロータス・ルノーのテストドライバーとなり、2012年に現ロータスからF1復帰を果たしていた。来季、グロージャンはロータスでの4シーズン目を迎えることになる。
ロータスが発表した声明の中で、グロージャンとチーム代表のジェラルド・ロペスがそれぞれ次のように語った。
■ロマン・グロージャン
「2015年もロータスF1チームで続けることになってうれしく思っているし、またエンストン(ロータス本部)の全員から支援を受けられるのは最高だよ。今年はすごく厳しいシーズンとなったのは誰もが知っていることだけど、チームは集中を切らしていないし、全員が2015年には常にポイントを獲得できる状態に戻る決意をしている」
「最近エンストンでかなりの時間を過ごしたし、E23(来季型車)の潜在的能力に対してすごく前向きな感触を持っているし、チームが復活できるという手応えを感じている。2014年はまだ1レースが残っているし、2015年に完全に意識を集中する前に、アブダビでは可能な限り最高の仕事ができるよう頑張るつもりだよ」
■ジェラルド・ロペス(チーム共同会長兼代表)
「来シーズンもパストール・マルドナードとともにロマン・グロージャンがロータスF1チームにとどまることを正式に発表できることを大いによろこんでいる。ドライバーが自分たちの状態に不満を抱えているときこそ本当に彼らのことが分かるものだ。ロマンは2014年に本当に厳しい状況に直面したものの、非の打ちどころのない仕事を成し遂げてくれた」
「ロマンは常に彼の意のままにクルマの能力を最大に引き出してくれることは分かっている。だから、2015年に彼がメルセデス-ベンツのエンジンでその可能性を発揮してくれるのを見るのが待ちきれない思いだ」