フォース・インディアのチームオーナー兼代表であるビジェイ・マリヤが、最近チームの財政状況を疑問視するうわさが流れていることに対し、反論を行った。
ここ数日の間、シルバーストンに本部を構えるフォース・インディアの親会社の監査人が、負債が増え続けているチームが今後も“順調な経営”を継続できるかどうか疑念を持っているとの新聞報道が行われている。
こうした報道は、同じプライベートチームであるロータスやザウバーが、もしF1が現在の収益分配方法を改め、小規模チームにも緊急的にさらなる収益分配を行わなければレースをボイコットするとの圧力をかけた際、フォース・インディアもそれに賛同したと伝えられたことに続いて出てきたものだ。
自身が立ち上げたキングフィッシャー航空が経営継続不能状態に陥るなど、苦しい状況に置かれていることが間違いないマリヤだが、今回の報道に関して『Reuters(ロイター通信)』に次のように語った。
「こういう推測による報道はやめるべきだと思うね」
「誰にとってもよいことではないからね。肝心なことは、我々には問題はないということだ」
『Reuters(ロイター通信)』は、フォース・インディアの2015年型車の開発がケルンにあるトヨタの最新式風洞設備で進められていることも明らかにしている。
今シーズン終盤にはケータハムとマルシャが経営破たん起こし、すでにアメリカGP(第17戦)とブラジルGP(第18戦)ではその姿を消してしまっている。だが、マリヤはフォース・インディアが2015年にも参戦を続けることは「確実」だと主張。
そのマリヤは、ブラジルGPが開催されたインテルラゴスにおいて、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが今週、F1の筆頭株主であるCVC(キャピタル・パートナーズ)のドナルド・マッケンジー会長と小規模チームに対する追加支払いの件について話し合いをすると約束したと語っていた。
だが、そのエクレストンは、今週マッケンジーとの間でその話題について話し合うつもりはないと言い残してブラジルをあとにしている。
「もし週末までにその答えが聞けないようなら、彼(エクレストン)に軽く督促を入れてみるよ」とマリヤは付け加えた。