かつてベネトンやルノーのチーム代表として活躍したフラビオ・ブリアトーレが、来季フェラーリへ移籍するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)には“目を見張るような”F1カーが必要だと語った。
来季はマクラーレン・ホンダへ移籍することが間違いないと思われているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だが、それが正式に発表されれば、フェラーリもすでに公然の秘密となっているベッテルの加入を正式に公表することができるようになると考えられている。
だが、アロンソのマネジメントにもかかわっているブリアトーレは、昨年4年連続F1チャンピオンという偉業を達成したベッテルが今後5回目のF1タイトル獲得を目指そうと思うのであれば、フェラーリのF1カーが非常に競争力を高めることが必要となると考えている。
「彼(ベッテル)には失礼かもしれないが」とイタリアのラジオ局『RAI』に語り始めたブリアトーレは、次のように続けた。
「セバスチャンはこれまで非常にいいクルマに恵まれていたと思っている」
「クルマが完ぺきではなくなった最初の年(2014年)には、リカルド(チームメートのダニエル・リカルド)が彼を打ち負かしてしまった」
そう述べたブリアトーレは、次のように付け加えた。
「彼が目を見張るようなフェラーリF1カーを手に入れることができるよう期待しているよ」
レッドブルでは、最終戦アブダビGP(23日決勝)の翌週にヤス・マリーナ・サーキットで行われるF1公式シーズン後テストにベッテルがフェラーリから参加することを妨げたとうわさされている。だが、ベッテルはその後すぐにフェラーリに加入することが可能となるようだ。
そして、フェラーリでは2015年にベッテルが加入することを、アブダビにあるフェラーリのテーマパークで12月初旬に開催が予定されているイベント「フィナリ・モンディアリ」で発表することになるのではないかとうわさされている。
一方、オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙は、かつてマクラーレンで活躍し、ドライバー引退後もBMWのマネジャーやトロロッソの共同オーナーを務めた経験を持つゲルハルト・ベルガーが、2015年からマルコ・マティアッチに代わってフェラーリの新チーム代表に就任する可能性があるとのうわさを報じている。