NEXT...F1開催スケジュール

「最悪」に怯えるサインツJr.

2014年11月08日(土)7:24 am

もしF1に上がれなかったら「大打撃」、そう認めるのはカルロス・サインツJr.だ。

日が経つたびにレッドブルは、新人マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)の相棒として、もう一人のルーキーより経験者ジャン-エリック・ベルニュを選ぶ確率が高くなる気がしてならない。

つい最近までF1キャリアの終わりにイラ立ちを感じていた24才のベルニュが、F1第18線ブラジルGPの舞台インテルラゴスではニコニコだ。

「一ヶ月前と比べてみてよ」と、インテルラゴスでフランス『RMC』に話すベルニュ。「事態はすっかり好転した」

「レッドブルとトロロッソで多くの人たちが、来年も僕を残したがっている。今後、状況がどう変化するか見守ろうじゃないか」

「実はロシアでディートリッヒ・マテシッツと話し合ったんだ。今はすべてがいい方向に進んでいるように思う。まだ僕はレッドブルの一員だ。信号は、見渡すかぎり青を示している」と話すベルニュだった。

逆に20才のサインツJr.にとっては、不都合な話ばかりだ。レッドブルの若手ドライバー育成プログラムで主席を務め、今季のフォーミュラ・ルノー3.5ではチャンピオンにもなった。そんな彼を差し置いてトロロッソのシートを得たのは、17才のフェルスタッペンだった。

トロロッソのドライバー採用責任者ヘルムート・マルコ博士から電話で悪い報せを受け取るのではないかと、本人は気が気でならない。心境をきいてみよう。「きっとショックだろうな。最悪だよ」

「今年、僕は与えられた仕事でちゃんと成果を上げた。それが認められないのは、僕にいわせれば裏切りだ」と、スペイン『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙に話すサインツJr.。「これ以上、僕に何をしろっていうんだい」

さらにサインツJr.は続ける。「もう僕は、F1を見る目が変わったよ」

「7才のころから僕の夢だったんだ。フェルナンド(アロンソ)がメルボルン(オーストラリアGP)でレースするのを見たいばかりに、早朝の3時に起きたものさ。今もF1が僕の夢であるのは変わりないが、もう同じ目では見られない」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック