ロータスは間もなく、ロマン・グロージャンの2015年チーム残留を発表する模様だ。
わずか一週間前、グロージャンは、自分から契約を破棄してもっと大きなチームに移ることもできるといい放っていた。
ところが、舞台裏で多くのことが起こり、その間の状況は一変した。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は間違いなくマクラーレン・ホンダに移るといった報道も、そのひとつだ。
2015年もチームに残るか質問されたグロージャンは、例の笑顔でフランス『RMC』に次のように答える。「来年は違うエンジンで走るよ!」
「僕の将来については、もう少ししたら、さらに知ることができるはずだ。早ければ今週末にもね」と、彼はインテルラゴスのパドックで話していた。
ただ、アロンソの動向が自らの計画を決めたかといえば、それは違うとグロージャンはいう。
「別に(アロンソとは)関係ないと思う」と、グロージャン。「実際、今のF1はシートを得るのも簡単じゃない。チームがふたつ(ケータハムとマルシャ)もいなくなってしまって、ドライバーたちも辛いんだ。でも、僕は順調だけどね」
「あともう少しさ。チーム内で僕の立場は上々さ」
フォース・インディアでは、セルジオ・ペレスの契約延長がもうすぐだ。ジャン-エリック・ベルニュ(トロロッソ)も、あと一年チームに残れそうである。
アロンソに替わってセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がフェラーリ入りするのは、公然の秘密だ。
「カメラが回っているところでは話しにくいね」と、6日(木)、笑顔で語ったベッテル。「スイッチを切ってくれよ。皆どうせ、知っているんだろ?」
ベッテルは5日(水)、サンパウロで、マシンを担当したクルーをお別れディナーに招待した。不振の2014年シーズンに幕が降りようとしているが、ベッテルは、さすがに寂しい思いはないと報道陣に白状している。
2015年について、「どうするかは決まっている。それは間違いない」と語るベッテル。「チームメートが誰かもね」
友人のキミ・ライコネンを指しているのだろうが、彼も、今季は不振が大きく目立つ。それゆえ、さまざまな憶測が飛び交うのも仕方のないところ。
「みんな、それぞれの意見があるとは思う」と、フィンランドのテレビ局MTV3に話すライコネン。「それが見当違いであることは、過去に何回も経験しているよね」
「(F1は)どうしようもない」と、あきらめ顔のライコネン。「まったく情けないよ」
「自分が分かっていたら、それでいい。そして自分の行動を信じることだね」
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