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F1離脱を示唆するジェンソン・バトン

2014年11月07日(金)17:09 pm

ここ数日間、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2015年には間違いなくマクラーレン・ホンダに加入することになるというニュースをさまざまなメディアが報じている。

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関係者の間では、そうなった場合にマクラーレンで来季アロンソのチームメートとなるのは、今年デビューを飾ったケビン・マグヌッセンになるだろうと考えている者が多い。

F1評論家の中には、マクラーレンが来季のドライバー決定に時間をかけすぎていることを批判する者も少なくない。それによって今年マクラーレンからデビューしたばかりのルーキーであるマグヌッセンはもとより、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトンにとっても身動きができない状況をもたらしているためだ。

6日(木)に、現在の状況には失望しているかとの質問を受けたマグヌッセンは、次のように答えた。

「いや。まだ話がない理由は分かっているからね。彼ら(マクラーレン)にも(決定が遅れる)理由があるんだ」

だが、現時点においてマグヌッセンのことは“ドライバー市場”の話題にはほとんど上がってきていない。この事実は、マクラーレンのシートを失う可能性が高いのはベテランドライバーのバトンのほうであることを強く示唆するものだ。

事実、今週末F1ブラジルGP(9日決勝)が開催されるインテルラゴス・サーキットのパドックで、6日(木)にバトンが示した態度がその可能性を十二分に物語っている。

今後、マクラーレンから正式に来年も走って欲しいという申し出があったらそれを受け入れるか、と質問されたバトンは、長い間を置いたあとで次のように答えた。

「う~ん、分からないな」

さらに、マクラーレンから軽視されていると感じているかと問われたバトンは、「そういう質問には答えるつもりはないね。不当な質問だよ」と答えると、次のように続けた。

「契約が更新されるかどうか分からない立場に置かれれば、ほかの可能性にも目を向けることになる。それはレースかもしれないし、何かほかのスポーツかもしれない。あるいはまったく違うことかもしれない」

こうした状況をふまえれば、バトンとマクラーレンの関係が終わりを告げることはほぼ間違いなさそうだ。バトンは、アメリカGP(第17戦)が行われたオースティンでマクラーレン最高権威のロン・デニスと話をしたが、それは「2、3分にも満たなかった」ことを明らかにしている。

バトンに関しては、2015年からは昨年までレッドブルに所属していたマーク・ウェバーとともにポルシェからWEC(世界耐久選手権)に出場するのではないかとのうわさもささやかれている。

2012年までマクラーレンでバトンのチームメートであったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、もしバトンがF1から締め出されることになればショックを受けるだろうと次のように語った。

「ジェンソン・バトンがいなくなる? 本当?」

叫ぶようにそう口を開いたハミルトンは、次のように続けた。

「ジェンソンは、ほかのほとんどのドライバーよりうまいんだ。だから意味が分からないよ。あのチームに必要なのはもっといいドライバーではなく、もっといいクルマなんだ」

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