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エリクソン、ザウバー移籍へ

2014年10月31日(金)21:15 pm

マーカス・エリクソン(ケータハム)とザウバーが2015年の契約を結ぶ見通しだ。実現すれば、エリクソンのF1キャリアは二年目を迎える。

経営権が管財人の手に移って今週末のF1第17戦アメリカGPを欠場したチームを尻目に、エリクソンは、およそ1,800万ドル(約20億円)の持参金を携え、オースティンに現れた。

「どっちみち航空券があったのでね」と、ドイツ『Speedweek(スピードウィーク)』に語るエリクソン。「F1との接触を保っておくのがここに来た理由さ」

「運転できなくて情けない。だからこそ、人と会って話をするのが僕にとっては大切でね」と、24才のスウェーデン人エリクソンは話す。

スイス『Blick(ブリック)』紙のベテラン記者ロジェ・ベノワによると、来季のザウバーはエイドリアン・スーティルもしくはエステバン・グティエレスに替えてエリクソンを起用する方針だという。

財政的に苦しいプライベート系の小チームがひとつふたつと抜け始めているF1の現状に、ザウバーのチーム代表兼共同オーナーのモニシャ・カルテンボーンは、イラ立ちを隠さない。

「腹立たしいなんて生やさしいことばでは、済まされません」と、カルテンボーン。

「数チームが欠場に追い込まれると常にいわれながら、F1もF1の運営に携わる人たちも手をこまねいて見ているだけなんて、はらわたが煮えくり返る思いです」

「最悪なのは、私たちが自らの手でF1の商品価値をとことん貶めていることです。F1の権利を持つ人たちは、いったい自分たちが何をしているのか考えるべきです」

スペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』は、ザウバーが漏らしたと思われる正確な一年間のF1参戦費用を明らかにした。F1全戦にマシン二台を走らせると、一年にかかる金は9,440万ユーロ(約132億6,000万円)に上るという。

その一部を負担する代わりに2015年、エリクソンがザウバーに乗るとして、注目は誰がシートを明け渡すかだ。メキシコ系企業の手厚い支援を受けるグティエレス?それともスーティル?

スーティルは30日(木)、ザウバー脱退を否定した。契約にもとづくチームとの提携は2015年も続く方向で「変わらない」らしい。

その一方でグティエレスは、次のように語った。「あと三週間で僕の身の振り方は、はっきりするだろう。もともと人生なんて何の保証もないが、F1はほんとうに、どうなるか分からない」

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