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「あと1か月ほど待つしかない」とカルロス・サインツJr.

2014年10月29日(水)18:24 pm

レッドブルのドライバー育成プログラムに所属するカルロス・サインツJr.が、自身の今後に関してレッドブルが何らかの決定を下すまで、もう1か月ほど待つことになるだろうと語った。

今季、F1の下位カテゴリーの中でも評価の高いシリーズとして知られるフォーミュラ・ルノー3.5のシリーズチャンピオンとなったサインツJr.は、母国スペインの『Marca(マルカ)』に対して次のように語った。

「今年達成したことを考えれば、僕にはF1以外の選択肢はないよ」

今季、フォーミュラ・ルノー3.5で活躍を見せるサインツJr.については、当初2015年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソのシートを獲得する可能性が非常に高いと考えられていた。

だが、レッドブルは今年初めてカートからフォーミュラカーに乗り換えたばかりの当時16歳のF3ルーキードライバーであったマックス・フェルスタッペンを、来季一気にトロロッソからF1デビューさせることを決定。

このレッドブルの決定にショックを隠せなかったサインツJr.だが、その後セバスチャン・ベッテルがレッドブルを今季限りで離脱することとなり、その後任に来季フェルスタッペンのチームメートとなるはずだったダニール・クビアト(トロロッソ)が昇格することが決まったことで、サインツJr.に再びトロロッソのシート獲得の望みが出てきたと思われた。

だが、レッドブルやトロロッソの首脳陣は、来季トロロッソのドライバーが2人ともF1未経験のルーキードライバーとなることに懸念を抱き、ジャン-エリック・ベルニュがもう1年残留する方向で検討が進められていると言われている。

サインツJr.は、来季のトロロッソのドライバー確定は今季のF1最終戦アブダビGP(11月23日決勝)あたりになるだろうと示唆し、次のように語った。

「残念ながら、まだ待たされている状態なんだ。1か月あたりで決まるんじゃないかな。F1シーズンが終わったときにね」

「でも、本当は今すぐにでも知らせを聞きたいよ。いい知らせであれ悪い知らせであれね。だって、今は難しい状況だからね」

サインツJr.は、最初にフェルスタッペンのニュースが明らかとなったときには、レッドブルの育成プログラムに所属してはいるものの、トロロッソ以外のチームのシート獲得も目指すべきか悩み始めていたと語り、次のように続けた。

「正直に言って、2か月前ならそういう選択肢もあったんだ。でも、トロロッソの決定が近づくにつれてほかの選択肢は遠のき始めている。彼ら(ほかのF1チーム)はもう契約を決める段階に入り、ドアを閉めているからね」

サインツJr.は、最近レッドブルのドライバー育成責任者であり、ドライバー決定に関して大きな発言権を持つヘルムート・マルコが、フォーミュラ・ルノー3.5のタイトル獲得を祝うために電話をかけてきたことを明かしている。

「彼はおめでとうと言ってくれた。だけど、彼はまだ(今後のことについては)何も決まっていないから、追って何らかの連絡をくれると言っていたよ」

サインツJr.の落ち着かない日々は、もうしばらく続きそうだ。

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