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バリチェロの解説者契約解除の理由は?

2014年10月24日(金)18:38 pm

最近、F1史上最多出走数を誇るブラジル人ドライバーのルーベンス・バリチェロがブラジルの放送局との間に結んでいた解説者としての契約が終了されたと報じられたが、その理由が明らかとなった。

23日(木)に、バリチェロとブラジルのテレビ局『Globo(グローボ)』との契約が「終了した」と報じられた。これに関し、ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルテ)』は、42歳となるバリチェロは『Globo(グローボ)』との間に関係悪化や契約の問題を抱えていたためにその職を失うことになったと報じ、そのひとつの理由が、バリチェロが自分の役割を「F1チームへ自分を売り込むため」に利用していたためだったと書いている。

『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルテ)』の記事によれば、かつてフェラーリやウィリアムズで活躍したバリチェロは、テレビ局からのいくつかの指導に従うことに苦労していたという。それは、例えば商業的な理由からレッドブルのことをエナジー飲料の名称ではなく“RBR”と呼ぶように、というようなことだ。

だが、バリチェロとテレビ局の関係が目立って悪化し始めたのは9月に行われたF1シンガポールGP(第14戦)のときだったという。そのときバリチェロはメルセデスAMGのビジネス担当責任者であるトト・ヴォルフに対し、控えドライバーを務める「準備も整っているし体調もいい」と自分を売り込んだと伝えられていた。

さらに、バリチェロは昨年にもF1復帰を目指してザウバーに話を持ちかけていたとされている。

『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルテ)』は、「内部関係者の話によれば、バリチェロは自分が元F1ドライバーであるという言われ方をすることを決して受け入れようとしなかったという。偶然かどうかは分からないが、あそこ(シンガポール)が放送解説者として彼の最後の仕事となった」と書いている。

そして、バリチェロと『Globo(グローボ)』の亀裂が決定的となったのは、バリチェロがオンラインプレゼンターとして登場したことにより、『Globo(グローボ)』側がバリチェロが同社との独占契約に違反したと認めたことによるものだったようだ。

『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルテ)』は、「この件でルーベンス・バリチェロへ連絡を行ったが回答は得られなかった」としている。さらに、バリチェロの友人であり、共に解説者を務めていたルチアーノ・ブルティもこの件に関してコメントをすることを控えたという。

『Globo(グローボ)』では、バリチェロとの関係が悪化したといううわさに関してはこれを否定し、今回の契約解除は「円満に」行われたと主張している。

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