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小林可夢偉所属のケータハム、状況はさらに深刻化

2014年10月21日(火)17:53 pm

現在チーム別ランキング最下位に沈み、財政的にも苦境に立たされていると伝えられているケータハム。ここへきて新たにその存続が懸念されるようなニュースが報じられている。

すでにその投稿は削除されているものの、小林可夢偉が最近自身のフェイスブックにスペアパーツ不足により安全性が危ぶまれるためF1ロシアGP(第16戦)への出走をとりやめることも考えたと投稿していたことが大きく伝えられている。

可夢偉は、ソチで自分のクルマのサスペンションが壊れた際、新しいパーツに交換するのではなく修理が施されただけの状態であるとし、その写真をフェイスブックに公開していた。

『BBC』によれば、可夢偉は「毎回チェックはするとはいえ、これでレースをしろと言われるのはすごく恐ろしい!」とコメントしていたとされている。

可夢偉のマネジャーを務める船田力は、可夢偉がそのコメントや写真を投稿したことは認めたものの、それはフェイスブックの中のプライベートページへ投稿されたものであり、一般に公開されていたものではなかったと説明している。

今年7月に、チーム創設者であるトニー・フェルナンデスから、スイスに拠点を置く中東系投資家グループへ売却され、かつてHRTなどでチーム代表を務めていたコリン・コレスらによる新たなチームマネジメント体制が敷かれていたケータハムだが、今月初めには管財人がリーフィールドにある同チームのファクトリーから資材を差し押さえたと報じられていた。

そして、このほど同チームのF1カーの設計・製造を行っているケータハム・スポーツ社が、破産手続きに入ったことが明らかとなった。

コンサルティング会社であるスミス・アンド・ウィリアムソンのフィンバー・オコーネルは、『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語った。

「管理人として、私は彼らが業務に使用している機械類、コンピューター、工場、知的財産などの管理を行う」

「もし私が1MRT(ケータハムF1チーム)に取り組まなければ、彼ら(スタッフたち)は何もすることがなくなり、彼らが職を失う可能性も出てくるだろう」

ケータハムの新たな管理者たちは、拠点を現在のリーフィールドから、ドイツのグレーディングにあるコレス所有の施設へ移転する計画をしていると考えられている。その施設はコレスがF3やル・マン・シリーズへ参戦していたときに使用されていたものだ。

ケータハムのチーム代表であるマンフレディ・ラベットは、先週次のように語っていた。

「いかなる疑念をも払しょくするためにはっきりさせておこう。もっと適した場所を探していることは秘密ではないが、リーフィールドがチームの拠点として継続することも付け加えておく」

「今シーズンの残り3レースを楽しみにしているし、我々は戦い続け、改善を続けていく。そして、いくつかの前向きな驚きをもたらすことになるだろう」

今季も残り3戦となったが、今後のケータハムの動向、そして可夢偉の去就にもさらに注目が集まりそうだ。

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