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アロンソとマクラーレンの交渉は「厳しい」だろうとベテラン記者

2014年10月08日(水)15:49 pm

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はマクラーレンとの「厳しい交渉」によって身動きがとれなくなっているようだとベテランF1記者のルイス・バスコンセロスが書いている。

F1日本GP(第15戦)の開幕中にセバスチャン・ベッテルのレッドブル離脱が突然発表された。そして、いまだに正式発表はないものの、ベッテルの移籍先はフェラーリであると信じられている。アロンソはこのニュースに関して、自分の今後の計画を進めていくためのひとつの兆しでしかないと主張したが、メディアの一部には、これはベッテルがアロンソの不意を突いたものだと見ているところもある。

例えば、何人かの有名なスペイン人記者たちは、アロンソの後任としてフェラーリに加入するのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だろうと考えていた。そしてその結果として今季最強を誇るメルセデスAMGのシートに空きが出るだろうと予想していた。

アロンソが不意をつかれたのではないかという推測は、レッドブル自身もベッテルに不意打ちを食らわされていたという事実からもそれが裏付けられそうだ。レッドブルは日本で4日(土)の朝にベッテルの離脱声明を出したが、ベッテルがチームに離脱の意思を告げたのは、そのわずか数時間前だったことが明らかとなっている。

だが、レッドブルはベッテル離脱を公式に発表した際、これと同時に来季は育成ドライバーのダニール・クビアト(トロロッソ)を昇格させることも同時に明らかにし、アロンソへのドアを閉ざしてしまっている。

レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、6日(月)に「これ(クビアト昇格)は、すでにキャリアの終盤を迎えたスター選手を登用するよりはいい解決策だよ」と語っている。

バスコンセロスは、フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に、レッドブルのマルコは「クビアトに対し、公式声明発表のわずか30分前にそのいい知らせを告げた」と書いている。

現時点のF1ドライバーの中では最高であると称されるとともに、恐らくは一番気難しいドライバーでもあると考えられているアロンソだが、今回レッドブルへの移籍の道が絶たれたことにより、2015年シーズンに向けての選択肢はもはや2つしか残されていないと考えられている。

バスコンセロスは、かつてアラン・プロストがフェラーリとの関係をこじらせたことで1991年シーズンに長期休暇という形をとったことがあったが、同様に来年1年間を休養にあてるということもアロンソにとっては現実的に非常に可能性の高い選択肢となるだろうと主張している。

そして、現時点において、アロンソに残されたもうひとつの選択肢はマクラーレン・ホンダへの移籍だ。

だが、バスコンセロスは、その交渉は「厳しい」だろうと主張している。事実、マクラーレン関係者も2015年のドライバーラインアップが最終的にどうなるのか、チーム内にそれを知っている者は「誰もいない」と語ったとされている。仮にアロンソ加入の可能性が高くなっていればマクラーレンの中にはそうしたにおいがただよっているはずだが、そうした気配は現時点では感じることができない。

さらに、バスコンセロスは次のように書いている。

「マクラーレンでは、少なくとも2年間の契約を望んでいるものの、アロンソは1年だけの契約を望んでいる」

1年間の契約であれば、アロンソは2016年には再び別のチームへの移籍も可能となる。アロンソのもくろみは2015年には4,000万ユーロ(約55億円)という信じられないほどの巨額報酬をマクラーレンから得た後、2016年にはハミルトンの後任として最強メルセデスAMGのシートを獲得することだ、とバスコンセロスはほのめかしている。

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