F1ドライバーの自主運営組織であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の会長を務める元F1ドライバーのアレクサンダー・ブルツが、F1ドライバーたちにビアンキの恐ろしい事故に関してあまり過剰に反応しないように促している。
オーストリア出身のブルツは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「自分で結果を導き出す前に、関係者すべての意見をよく聞くべきだ。我々は性急に答えを求めすぎることがある」
ビアンキがクレーン車に激突した衝撃的な事故は、その後もさまざまな論争を引き起こしている。そしてその非難の矛先は、あのような天候のもとで暗くなり始めてもレースを続行したことや、そもそもレース開始時刻を早めるべきだとの意見があったもののそうしなかったこと、そしてその後報じられているサーキットのオフィシャルやマーシャルたちの行動など、さまざまなことへ向けられている。
ホンダが所有する鈴鹿サーキットでは、そうした非難に直接的に反論するようなことはせず、広報担当者が日曜日に起きたことは「不運」だったと述べるにとどまっている。
ブルツは、さらに次のように付け加えた。
「私はドライバーたちに、あの事故に関して公の場でコメントをすることを差し控えるよう要請する。そして、ビアンキの家族のプライバシーを尊重してほしい。そうすれば、何が起こったのかということについての分析は無用の圧力がない状態で最善の形で行われるだろう」