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ベッテル「新しいことを始めるべきとき」

2014年10月04日(土)13:10 pm

台風18号が接近中の鈴鹿に、一足早く大型台風が発生したようだ。レッドブルが4日(土)の朝、昨年4年連続でF1チャンピオンとなった絶対的エースであったセバスチャン・ベッテルが今季限りで脱退するというプレスリリースを発表したことで、F1界全体に大きな衝撃に包まれた。

■【まとめ】F1移籍情報2014-2015

今季限りでレッドブルを離れることが明らかとなったベッテルだが、マクラーレン・ホンダへの移籍が強くうわさされているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の後任としてフェラーリへ移籍することはほぼ間違いない状況だ。

「僕は逃げ出そうとしているわけじゃないし、レッドブルに対して反感を持っているわけでもない」

そう語ったベッテルは、次のように続けた。

「ちょうど、人生において何か新しいことを始めることが必要なときなんだ」

フェラーリでは5日(日)のF1日本GP決勝後に、公式声明を出すものと考えられているが、ベッテルはその内容を先に明かすようなことはせず、「すぐに正式発表があると思うよ」と語るにとどまった。

だが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、このタイミングで何も隠し立てをするつもりはないようだ。ホーナーは次のように語った。

「もちろん、フェラーリは彼(ベッテル)に非常に魅力的なオファーを出していたよ」

「来年の1月1日からベッテルはライバルになる。彼はフェラーリのドライバーになるからね」

レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコは、ベッテルを少年時代から育てあげ、F1でのスターに押し上げてきた人物だ。そのマルコは、ベッテルが移籍を決めたことに対して「不快感は抱いていない」と語っている。

ベッテルは、最近まで自身の去就に関するうわさについては否定し続けていた。だが、ホーナーは、ベッテルが移籍を決心したのは間違いなく「つい最近のことだ」と語った。

ホーナーが言うには、ベッテルは木曜日(2日)の段階では、来季に向けた冬のテストプログラムや、グッズ販売計画に関して同意していたという。ところが3日(金)の夜になって、チームに対し離脱を告げ、みんなを驚かせたのだという。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ベッテルがレッドブルとの間に交わしていた2015年までの契約を解除することができたのは、そこに盛り込まれていたチームのパフォーマンス特別条項によるものだったと報じている。

ホーナーは次のように続けた。

「もし気持ちが離れてしまっていれば、紙切れに何と書いてあろうと関係ないよ」

レッドブルでは、今年トロロッソからデビューしたダニール・クビアトを来季レッドブルに昇格させることを併せて発表したが、これにより、来季のトロロッソのドライバーラインアップは、17歳の新鋭マックス・フェルスタッペンと、有名なラリードライバーを父に持つカルロス・サインツJr.という組み合わせになると考えられている。

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